目次
記事の要約
- メルカリがパスキー認証登録者1000万人を突破
- フィッシング詐欺対策として2023年4月から導入
- 高い安全性と利便性で利用拡大
メルカリ パスキー認証登録者1000万人突破
株式会社メルカリは2025年5月8日、パスワード不要の認証方式「パスキー」の登録者数が1000万人を突破したと発表した。これは、近年増加するフィッシング詐欺などの不正アクセス対策として、2023年4月からメルコイン、2024年1月からはフリマアプリメルカリへのログインにも導入した取り組みの一環である。
2024年9月からは、パスキー登録ユーザーはメルカリへのログイン時にパスキー認証が原則必須となった。この取り組みによって、パスワード入力の手間が省け、利便性が向上しただけでなく、フィッシング詐欺による不正利用も報告されていないという。
メルカリは、今後もユーザーにとって安全で利便性の高い環境を提供することにより、グループミッションである「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」ことを目指していくとしている。
パスキー導入状況とセキュリティ対策
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025年5月8日 |
登録者数 | 1000万人突破 |
導入開始時期(メルコイン) | 2023年4月 |
導入開始時期(メルカリアプリ) | 2024年1月 |
パスキー必須化 | 2024年9月以降 |
不正利用報告 | なし |
パスキーについて
パスキーとは、パスワードに代わる認証方式の一つである。指紋認証や顔認証などの生体認証と連携することで、パスワードを覚える必要がなく、セキュリティも強化できる。
- パスワード不要
- 生体認証との連携
- 高いセキュリティ
政府もその普及促進を推進しており、フィッシング詐欺対策として有効な手段とされているのだ。
メルカリパスキー導入に関する考察
メルカリにおけるパスキー導入は、ユーザーの利便性向上とセキュリティ強化という両面で大きな成功を収めていると言える。パスワード入力の手間を省きながら、フィッシング詐欺などの不正アクセスからユーザーを守っている点は高く評価できる。しかし、全てのユーザーがパスキーに対応したデバイスや環境を持っているわけではないため、導入によるデジタルデバイドの拡大という懸念も存在するだろう。
今後起こりうる問題としては、パスキーの普及に伴い、新たな攻撃手法が開発される可能性がある。例えば、生体認証情報を盗み取る攻撃などが考えられる。これに対しては、メルカリが継続的にセキュリティ対策を強化し、ユーザーへの啓発活動を行うことが重要だ。また、パスキー以外の多要素認証などを併用することで、より強固なセキュリティ体制を構築することも有効な手段となるだろう。
今後、メルカリには、パスキーの利便性をさらに向上させるための機能追加が期待される。例えば、複数のデバイスでのパスキー共有機能や、パスキー登録・管理をより簡素化する機能などが考えられる。ユーザーにとってより安全で使いやすいサービスを提供し続けることが、メルカリの成長に繋がるだろう。
参考サイト/関連サイト
- メルカリ.「メルカリ、安心安全な利用環境の構築に向けて導入した「メルカリ」内での認証「パスキー」登録者数1000万人を突破 | 株式会社メルカリ」.https://about.mercari.com/press/news/articles/20250508_fido/, (参照 2025-05-08).