メルカリが香港で越境ECサービス開始、Web版メルカリで日本商品購入可能に

記事の要約

  • メルカリが香港で越境取引を開始
  • 香港在住者はWeb版メルカリで日本出品商品を購入可能に
  • サービス開始記念で30%オフクーポンキャンペーン実施

メルカリ、香港で越境取引開始

株式会社メルカリは2025年5月7日、越境取引を通じて香港へ進出すると発表した。これにより、香港在住のお客さまはメルカリに会員登録し、Web版メルカリを通じて日本で出品された商品を購入できるようになるのだ。

台湾に次ぐ2か所目の越境取引進出となる。2019年から越境取引を開始しており、現在では79社の越境EC事業者と連携し、約120の国や地域のお客さまにサービスを提供している。

香港進出は、香港市場における越境ECの活況と、日本の商品に対する高い需要を背景としている。香港はeコマース取引の約25%が越境取引であり、日本との取引は中国、米国に次ぐ3位である。

また、2024年の訪日外国人客数の人口分布に対する割合が国・地域別で1位であることからも、日本の商品が受け入れられやすい市場であると判断したのだ。

越境取引進出状況と背景

項目詳細
発表日2025年5月7日
サービス開始日2025年5月7日
キャンペーン期間2025年5月8日~2025年5月14日
対象地域香港
利用方法Web版メルカリ
クーポン30%オフ(最大3000円、約160香港ドル)
連携事業者数79社
サービス提供国・地域数約120か国・地域
台湾登録者数(2025年3月時点)20万人超
経済産業省資料

越境EC市場について

経済産業省の調査によると、2021年の世界の越境EC市場規模は7,850億USドルと推計され、2030年には7兆9,380億USドルにまで拡大すると予測されている。

  • 市場の急成長
  • グローバル展開の加速
  • 日本製品への需要

メルカリは中期的な経営戦略としてグローバル展開に力を入れており、今回の香港進出はその一環である。香港市場は、日本製品の需要が高く、越境EC市場も活況を呈しているのだ。

メルカリ香港進出に関する考察

香港への進出は、メルカリのグローバル戦略における重要な一歩であり、越境EC市場における更なる成長に繋がるだろう。香港市場での成功は、他のアジア市場への進出にも弾みをつける可能性がある。

しかし、言語や文化の違い、決済システムの差異、物流の複雑さなど、課題も存在する。これらの課題を克服するためには、現地のニーズに合わせたサービス提供や、信頼できるパートナーとの連携が不可欠だ。

今後、より多くの国や地域への進出、多様な決済手段の導入、よりスムーズな国際配送システムの構築などが期待される。メルカリの更なるグローバル展開に期待したい。

参考サイト/関連サイト

  1. メルカリ.「メルカリ、越境取引を通じて香港へ進出 | 株式会社メルカリ」.https://about.mercari.com/press/news/articles/20250507_crossborder/, (参照 2025-05-08).

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