目次
記事の要約
- SmartHRがCloudBrainsをグループ会社化
- フリーランス管理クラウド「Lansmart」提供拡大へ
- バックオフィスソリューション強化を目指す
SmartHR、業務委託・フリーランス管理クラウド「Lansmart」を提供するCloudBrainsをグループ会社化
株式会社SmartHRは2025年4月25日、業務委託・フリーランス管理クラウド「Lansmart」を提供する株式会社CloudBrainsの全株式を取得し、グループ会社化を発表した。これは働き方の多様化やリモートワークの普及、2024年11月施行のフリーランス新法を背景としたものだ。
「Lansmart」は契約、稼働管理、請求を一元管理し、法令遵守体制の強化と業務効率化を実現するクラウドサービスである。SmartHRは、自社の顧客基盤を活用し「Lansmart」の提供拡大とサービス機能拡充を図り、シナジー創出を目指すとしている。
今回のグループ会社化により、SmartHRは発注・請求管理という新たな領域に進出し、統合的なバックオフィスソリューションへと進化を遂げる予定だ。業務委託・フリーランスを対象とした管理サービスの提供も可能となり、コーポレートミッションである「well-working」の実現を推進するとしている。
SmartHRとCloudBrainsのグループ会社化概要
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025年5月7日 |
グループ会社化日 | 2025年4月25日 |
買収企業 | 株式会社SmartHR |
被買収企業 | 株式会社CloudBrains |
提供サービス | 業務委託・フリーランス管理クラウド「Lansmart」 |
SmartHRの事業内容 | クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の企画・開発・運営・販売 |
CloudBrainsの事業内容 | インターネットを利用した各種情報提供サービス事業、クラウドサービスの企画、開発及び販売事業 |
Lansmartについて
Lansmartは、企業と業務委託先間の「契約」「稼働管理」「請求」を一元管理するクラウドサービスだ。
- 法令遵守体制の強化
- 業務効率化の実現
- ワーカー・企業双方の負担軽減
フリーランス新法の施行に伴い、企業における業務委託管理の重要性が増しているため、Lansmartの需要は高まるだろう。
SmartHRとCloudBrainsグループ会社化に関する考察
SmartHRによるCloudBrainsのグループ会社化は、SmartHRのサービス拡大とバックオフィスソリューションの強化に大きく貢献するだろう。人事労務管理と業務委託管理の統合により、企業の業務効率化が促進され、働き方改革にも寄与する可能性がある。
しかし、両社のシステム統合やデータ連携における課題、顧客対応の変化による混乱、競合他社からの新たな脅威など、いくつかのリスクも想定される。これらの問題を解決するためには、綿密な計画とスムーズな移行プロセスが不可欠だ。
今後、Lansmartの機能拡充やSmartHRとの更なる連携強化、他サービスとの連携など、更なる発展が期待される。多様な働き方を支える統合的なプラットフォームとして、市場における競争優位性を確立していくことが重要だろう。
参考サイト/関連サイト
- 株式会社SmartHR.「SmartHR、業務委託・フリーランス管理クラウド「Lansmart」を提供する株式会社CloudBrainsをグループ会社化|株式会社SmartHR」.https://smarthr.co.jp/news/press/20250507/, (参照 2025-05-08).