目次
記事の要約
- Node.js 24.0.0をリリースした
- V8 13.6とnpm 11へのアップデートが含まれる
- WindowsビルドはClangCLが必要になった
Node.js 24.0.0リリース
Node.js財団は2025年5月6日、JavaScript実行環境Node.jsの最新メジャーバージョンであるNode.js 24.0.0をリリースした。このリリースは、パフォーマンスとセキュリティの向上に重点を置いているのだ。
主な変更点として、JavaScriptエンジンV8のバージョンが13.6に、パッケージマネージャーnpmのバージョンが11にそれぞれアップデートされたことが挙げられる。これにより、最新のJavaScript機能への対応や、パフォーマンスの向上、セキュリティの強化が実現している。
さらに、Windows環境でのNode.jsコンパイルにおいて、Microsoft C/C++ (MSVC) のサポートが終了し、ClangCL (LLVM clang-cl) が必須となった。AsyncLocalStorage APIはAsyncContextFrameをデフォルトで使用し、URLPattern APIはグローバルで使用可能になったことも重要な変更点だ。
Node.js 24は、2025年10月までCurrentリリースとして提供され、その後LTS(長期サポート)に移行する予定である。Node.js 18のサポートは2025年4月30日に終了しているため、ユーザーはできるだけ早くNode.js 24への移行を検討する必要がある。
Node.js 24.0.0の変更点
項目 | 詳細 |
---|---|
リリース日 | 2025年5月6日 |
バージョン | 24.0.0 |
V8バージョン | 13.6 |
npmバージョン | 11 |
Windowsビルド | ClangCLが必要 |
AsyncLocalStorage | AsyncContextFrameをデフォルトで使用 |
URLPattern | グローバルで使用可能 |
LTS移行予定日 | 2025年10月 |
Node.js 18サポート終了日 | 2025年4月30日 |
主要機能の解説
Node.js 24.0.0における重要な変更点について、より詳細に解説する。
- V8 13.6: 新しいJavaScript機能(Float16Array、RegExp.escapeなど)が追加された
- npm 11: パフォーマンスとセキュリティが向上した
- ClangCLへの移行: Windows環境でのビルド方法が変更された
これらの変更により、開発者はより効率的で安全なアプリケーション開発を行うことができるようになったのだ。
Node.js 24.0.0に関する考察
Node.js 24.0.0は、パフォーマンスとセキュリティの向上、そして最新のJavaScript機能への対応という点で大きな進歩を示している。V8とnpmのアップデートは、開発者の生産性向上に大きく貢献するだろう。しかし、Windows環境でのClangCLへの移行は、一部の開発者にとって学習コスト増加につながる可能性もある。
今後、Node.js 24.0.0の利用拡大に伴い、ClangCLに関するサポート体制の充実や、既存アプリケーションとの互換性に関する問題が発生する可能性がある。これらの問題への対応策として、公式ドキュメントの充実や、移行支援ツールの提供などが考えられるだろう。
さらに、Node.js 24.0.0では、実験的な機能であったPermission Modelの安定性向上も図られている。この機能の更なる発展により、より安全で信頼性の高いアプリケーション開発が可能になることが期待される。Node.jsの今後の発展に期待したい。
参考サイト/関連サイト
- Node.js.「Node.js — Node v24.0.0 (Current)」.https://nodejs.org/en/blog/release/v24.0.0, (参照 2025-05-08).