
目次
記事の要約
- 東陽テクニカがEMIレシーバー校正作業の半自動化システムを開発
- 校正効率が最大50%向上、サービス拡大へ
- 5月7日より運用開始
東陽テクニカのEMIレシーバー校正システム
株式会社東陽テクニカは、電子機器のEMC試験で使用するEMIレシーバーの認定校正サービスにおいて、校正作業全体で80%の項目を自動化するシステムを独自開発し、5月7日に運用を開始した。このシステムにより、校正効率が最大50%向上するという。
同社は20年以上にわたり校正を受託サービスとして展開しており、国際規格ISO/IEC 17025校正機関としてA2LAより認定を受けている。今回のシステム開発は、社内のソフトウェア開発ノウハウを活用し、校正作業の一部を無人化することで実現したのだ。
この効率化により、さらなる校正需要に対応し、校正サービス事業の拡大を目指すとしている。東陽テクニカは2024年1月に東陽EMCエンジニアリングをグループ会社化しており、校正サービス事業の拡大を積極的に進めている。
東陽テクニカの校正サービス
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス内容 | EMIレシーバーの認定校正サービス |
自動化率 | 80% |
効率向上率 | 最大50% |
運用開始日 | 2025年5月7日 |
認定 | ISO/IEC 17025(A2LA認定) |
提供元 | 株式会社東陽テクニカ |
EMC試験とEMIレシーバーについて
EMC試験とは、電子機器が電磁波の影響を受けずに動作し、かつ他の機器に電磁波の影響を与えないことを確認する試験である。EMIレシーバーは、このEMC試験において電磁波ノイズを測定する重要な測定機器だ。
- EMC試験の重要性
- EMIレシーバーの役割
- 校正の必要性
そのため、EMIレシーバーの精度は常に維持する必要があり、その精度を保証するために定期的な校正が不可欠となる。正確な測定結果を得るためには、校正されたEMIレシーバーを使用することが重要なのだ。
EMIレシーバー校正システムに関する考察
今回のEMIレシーバー校正システムの自動化は、東陽テクニカの校正サービスの競争力強化に大きく貢献するだろう。迅速かつ高精度な校正サービスを提供できるようになり、顧客満足度の向上も期待できる。しかし、システムの複雑化による保守・メンテナンスの負担増加や、予期せぬシステム障害による業務停止リスクも考慮する必要がある。
システム障害への対策として、冗長化システムの構築や定期的なバックアップ体制の整備が重要となる。また、人材育成にも投資し、システム運用に関する専門知識を持つ人材を確保する必要があるだろう。将来的には、AIを活用した更なる自動化や、他の測定機器へのシステム適用も検討すべきだ。
東陽テクニカは、今後も継続的な技術開発とサービス向上に努め、顧客ニーズに応える体制を構築していくことが期待される。更なる効率化や、多様な測定機器への対応など、今後の展開に注目したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「EMIレシーバー校正作業の半自動化システムを開発 | 株式会社東陽テクニカのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000185.000075068.html, (参照 2025-05-08).