
目次
記事の要約
- TP-Linkが法人向けWi-Fi 7アクセスポイントを販売開始
- コンセント埋め込み型でPoEとAC給電の2モデル
- Omada対応で集中管理が可能
TP-Linkがコンセント埋め込み型Wi-Fi 7アクセスポイント「EAP720-WE」シリーズを5月に販売開始
ティーピーリンクジャパン株式会社は、法人向けBE3600コンセント埋め込み型Wi-Fi 7アクセスポイント「EAP720-WE」(PoE給電タイプ)と「EAP720-WE-AC」(AC給電タイプ)を、2025年5月に国内向けに販売開始する。これらの新モデルは、壁内取り付け型APシリーズとして、JIS規格マルチメディアコンセントに準拠した日本仕様となっている。
「EAP720-WE」と「EAP720-WE-AC」はWi-Fi 7テクノロジーに対応し、合計3570Mbps(5GHz:2882Mbps+2.4GHz:688Mbps)の高速通信を実現する。また、SSIDとパスワードが初期設定済みのタイプも用意されており、集合住宅や寮などでの一括設定が不要な案件に最適だ。
さらに、TP-Linkのクラウドソリューション“Omada”に対応しており、Omadaハードウェアコントローラーを使用することで、ライセンス費用無償でVPNルーターやスイッチ等のOmada製品と併せて一括管理が可能だ。これにより、高速通信を低コストで構築・運用できる。
EAP720-WEシリーズの主なスペック
項目 | EAP720-WE | EAP720-WE-AC |
---|---|---|
Wi-Fiスピード | 最大3570Mbps(5GHz:2882Mbps+2.4GHz:688Mbps) | 最大3570Mbps(5GHz:2882Mbps+2.4GHz:688Mbps) |
インターフェース | アップリンク:2.5Gポート×1、ダウンリンク:ギガビットポート×1 | アップリンク:2.5Gポート×1、ダウンリンク:ギガビットポート×1、AC電源ポート×1 |
電源 | 802.3af PoE | AC 100~120V・50/60Hz |
想定販売価格 | 税込32,900円 | 税込33,900円 |
Wi-Fi 7について
Wi-Fi 7は、IEEE 802.11be規格に基づく最新のWi-Fi規格であり、従来のWi-Fi 6/6Eと比較して、より高速かつ安定した通信を実現する。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 320MHzの超広帯域幅
- 4096-QAMによる高密度変調
- Multi-Link Operation(MLO)による複数帯域の同時利用
Wi-Fi 7は、これらの技術革新により、VR/AR、8Kビデオストリーミング、オンラインゲームなど、帯域幅を大量に消費するアプリケーションにおいて、優れたパフォーマンスを発揮する。また、多数のデバイスが同時に接続される環境でも、安定した通信を提供することが可能だ。
TP-Link EAP720-WEシリーズに関する考察
TP-Linkがコンセント埋め込み型Wi-Fi 7アクセスポイントを発売することは、高速通信を求める法人ユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。特に集合住宅やオフィス環境において、設置の容易さと高速なWi-Fi環境の両立は、業務効率の向上に大きく貢献するはずだ。
今後の課題としては、Wi-Fi 7対応デバイスの普及が挙げられる。現時点ではWi-Fi 7に対応したデバイスはまだ少ないため、その性能を最大限に活かすには時間がかかるかもしれない。しかし、Wi-Fi 7の普及が進むにつれて、EAP720-WEシリーズの価値はさらに高まるだろう。
将来的には、より高度なセキュリティ機能や、AIを活用したネットワーク管理機能の追加が期待される。また、省電力性能の向上や、環境に配慮した素材の使用など、サステナビリティへの取り組みも重要になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【人気の埋め込み型APからWi-Fi 7が新登場!】BE3600埋め込み型Wi-Fi 7AP PoE給電タイプ「EAP720-WE」、AC給電タイプ「EAP720-WE-AC」5月に販売開始 | ティーピーリンクジャパン株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000093240.html, (参照 2025-04-28).