
目次
記事の要約
- 弥生が税理士事務所向けクラウドサービス「ZEXT」β版をリリース
- 顧問先管理、生産性向上、経営支援を効率化
- 弥生PAP会員向けにβ版提供、8月末に製品版リリース予定
弥生が税理士事務所向けクラウドサービス「ZEXT」β版をリリース
弥生株式会社は2025年5月8日、税理士事務所向け業務システム「ZEXT(ゼクスト)」のβ版をリリースした。このクラウドサービスは、顧問先管理、生産性向上、顧問先に対する経営支援を効率化しサポートするものである。
ZEXTは、事業承継問題や新しい経営者・価値観の変化に対応するため、顧問先との関係強化を支援する機能を備えている。顧問先管理、生産性向上、顧問先の経営支援という3つの機能群で構成され、税理士事務所の定常業務の効率化から顧問先との継続的な関係構築までを支援するのだ。
2025年5月8日から弥生PAP会員を対象としたβ版が提供開始され、2025年8月末に製品版のリリースを予定している。β版では生産性向上に寄与する一部機能が利用可能で、ユーザーからのフィードバックを基に機能改善・開発を進めていく。
製品版では、業務処理簿、工数生産性分析、チャット機能(予定)、資料回収、企業ドックなどの機能が追加される予定だ。
ZEXTβ版の概要とリリース情報
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | ZEXT(ゼクスト) |
提供開始日(β版) | 2025年5月8日 |
製品版リリース予定日 | 2025年8月末 |
対象 | 弥生PAP会員 |
β版提供期間 | 2025年5月8日~2025年5月23日(予定) |
募集事務所数(β版) | 10事務所程度 |
提供価格(β版) | 無償 |
主な機能(β版) | ホーム・ダッシュボード、カレンダー・ToDo、日報、進捗管理、活動履歴、顧客管理 |
主な機能(製品版) | 業務処理簿、工数生産性分析、チャット機能(予定)、資料回収、企業ドック |
クラウドサービスZEXTの機能
ZEXTは税理士事務所の業務効率化と顧問先との関係構築を支援するクラウドサービスだ。
- 顧問先管理機能:顧客情報の管理、連絡手段の効率化
- 生産性向上機能:業務の進捗管理、タスク管理、日報機能
- 経営支援機能:データ分析による経営状況の把握、アドバイス機能
これらの機能により、税理士事務所は業務の効率化を図り、顧問先への質の高いサービス提供を実現できるだろう。
ZEXTに関する考察
ZEXTは税理士事務所の業務効率化に大きく貢献する可能性を秘めている。特に、中小企業の事業承継問題への対応や、顧問先との継続的な関係構築を支援する機能は、今後の税理士業界において重要な役割を果たすだろう。しかし、導入にあたっては、既存システムとの連携性やデータ移行の容易さ、セキュリティ対策の堅牢性などが課題となる可能性がある。
これらの課題を解決するためには、既存システムとのスムーズな連携を可能にするAPIの提供や、データ移行ツール、セキュリティに関する詳細な情報提供などが重要となる。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、機能改善やアップデートを継続的に行うことで、より多くの税理士事務所に受け入れられるサービスとなるだろう。
今後、AIを活用した経営分析機能や、顧問先とのコミュニケーションを円滑にするチャットボット機能などの追加が期待される。これにより、ZEXTは税理士事務所の業務をさらに効率化し、顧問先への付加価値を高めることができるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「弥生、税理士事務所向け業務システム「ZEXT(ゼクスト)」のβ版をリリース | 弥生株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000015865.html, (参照 2025-05-08).