
目次
記事の要約
- レシップとホクリクコム共同開発のダイヤ編成システムが岩手県交通に導入
- ダイヤ改正業務の効率化とGTFS出力機能強化を実現
- 2030年度までに30社局への導入を目指す
レシップとホクリクコム共同開発のダイヤ編成システム、岩手県交通への導入を発表
レシップ株式会社は2025年5月7日、岩手県交通株式会社へのダイヤ編成システム納入を発表した。このシステムは、路線バスのダイヤ改正業務やGTFS出力業務の負担軽減に貢献するものである。
岩手県交通は、岩手県内を中心に路線バス事業を展開する県内最大のバス事業者だ。同社はダイヤ改正業務の効率化とGTFS出力機能の強化を目的として、レシップのダイヤ編成システムを採用したのだ。
本システムの導入により、ダイヤ表示や帳票出力速度が向上し、業務効率化を実現した。従来数日を要していたバス停時刻表の印刷作業が半減以下に短縮される見込みであり、GTFS出力業務も大幅に省力化されたのだ。
レシップは、今後既存のレシップ製機器導入ユーザーを中心に拡販を加速させ、全国のバス事業者への普及を目指す。2030年度までに30社局への導入を目標としている。
ダイヤ編成システム導入事例:岩手県交通
項目 | 詳細 |
---|---|
導入企業 | 岩手県交通株式会社 |
導入目的 | ダイヤ改正業務の効率化、GTFS出力機能の強化 |
導入効果 | ダイヤ表示・帳票出力速度向上、印刷作業時間半減以下、GTFS出力業務の大幅な省力化 |
導入時期 | 2025年4月1日 |
GTFSについて
GTFSとは、General Transit Feed Specificationの略称である。公共交通機関の運行情報を記述するためのデータフォーマットだ。
- 路線情報
- 時刻表情報
- 停留所情報
GTFSデータを利用することで、様々な交通情報サービスへのデータ連携が可能になる。バス事業者にとって、運行情報の公開や効率的な運行管理に役立つ重要な技術だ。
ダイヤ編成システムに関する考察
本システムの導入は、バス事業者の業務効率化に大きく貢献するだろう。特に、ダイヤ改正に伴う膨大な作業時間を削減できる点は大きなメリットだ。しかし、システム導入には初期費用や運用コストがかかる可能性があり、導入効果とコストのバランスを検討する必要があるだろう。
今後、システムの機能拡張や保守・サポート体制の充実が求められる。また、様々な運行管理システムとの連携性向上も重要であり、データ連携による更なる業務効率化が期待される。システムの使いやすさや操作性の向上も、導入を検討する事業者にとって重要なポイントとなるだろう。
将来的には、AIを活用した運行計画の最適化機能や、リアルタイムな運行状況把握機能の追加が期待される。これにより、より効率的で正確な運行計画策定が可能となり、顧客満足度向上にも繋がるだろう。レシップには、継続的なシステム改善と機能追加によって、バス事業者の課題解決に貢献し続けてほしい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「レシップとホクリクコムが共同開発した「ダイヤ編成システム」、岩手県交通に初導入! | レシップホールディングス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000075727.html, (参照 2025-05-08).