
目次
記事の要約
- 大丸有SDGs ACT5が2025年5月7日から11月30日まで開催
- サステナブルフード、環境、WELL-BEINGなど5つのテーマで活動展開
- 丸の内ポイントアプリ連携で個人のSDGs活動を促進
大丸有SDGs ACT5 2025年度開催概要
三菱地所株式会社らが中心となり、大丸有SDGs ACT5実行委員会は2025年5月7日より約7ヶ月間にわたり、「大丸有SDGs ACT5」を実施すると発表した。これは大手町・丸の内・有楽町エリアを起点とした、企業・団体の垣根を超えたSDGs推進プロジェクトである。
期間中は、サステナブルな食やワーカーのWELL-BEING、資源循環、ダイバーシティ&インクルージョンなど、社会課題に関する様々なイベントが開催される予定だ。昨年度は54件のアクションを展開し、延べ28,219名以上が参加、アプリユーザー数は1万人を超えた。
2020年度からの5ヶ年累計参加者数は98,930人に上る。丸の内ポイントアプリとの連携強化により、個人のSDGs活動への参加促進と効果の算出を目指すとしている。
本年度も「サステナブルフード」「環境」「ひとと社会のWELL」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つのACT(テーマ)を設定し、各アクションの実践、効果の検証、社会課題の構造的な問題を明らかにすることをミッションとしている。
大丸有SDGs ACT5 2025年度イベント概要
ACT | 内容 | 実施時期 | 連携先 |
---|---|---|---|
ACT1(サステナブルフード) | 持続可能性に配慮した食文化の普及、フードロス対策 | 7月~ | 生産者、メーカー、シェフ、消費者 |
ACT2(環境) | 気候変動、サーキュラーエコノミー、森林・生物多様性に関する取り組み | – | – |
ACT3(ひとと社会のWELL) | 新たな働き方、ウェルビーイング向上 | – | プロギングジャパン |
ACT4(ダイバーシティ&インクルージョン) | D&I推進、多様な価値観への配慮 | – | – |
ACT5(コミュニケーション) | SDGsに関する映画祭など | – | – |
丸の内ポイントアプリ連携について
丸の内ポイントアプリは、大丸有エリアの600店舗で利用できるアプリだ。ACT5キャンペーンにエントリーし、マイボトルなどの持参やSDGs関連イベント参加でポイントやクーポンを獲得できる。
- ポイント付与期間:2025年5月7日~11月30日
- アプリ登録者数:約33万人(2025年4月時点)
- ポイント・クーポン利用促進によるSDGsアクションの好循環構築を目指す
アプリを通じて、個人の行動変容を促し、エリア内の随所でSDGsアクションを起こすきっかけを作ることを目指している。
大丸有SDGs ACT5に関する考察
大丸有SDGs ACT5は、大丸有エリアという広範囲を舞台に、多様な企業や団体が連携してSDGsに取り組む大規模なプロジェクトである点が評価できる。丸の内ポイントアプリとの連携によるインセンティブ制度は、個人の参加促進に効果的だろう。
しかし、イベントの多様性や参加者の多さゆえに、効果測定や参加者の満足度を維持することが課題となる可能性がある。効果的なデータ収集と分析システムの構築、参加者へのフィードバック体制の整備が重要だ。
今後、より具体的な目標設定と、その達成度合いを可視化する仕組みの導入が求められるだろう。また、参加企業や団体への継続的な支援体制の構築も必要不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「企業・団体の垣根を超えた「大丸有SDGs ACT5」開催 | 三菱地所株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000292.000016002.html, (参照 2025-05-08).