
目次
記事の要約
- AKA VirtualがMove AIと国内販売代理店契約を締結
- マーカーレスモーションキャプチャ技術を日本市場へ展開
- Move ProとMove Liveの販売、サポート体制を提供
AKA Virtual、Move AIと国内販売代理店契約を締結
AKA Virtual株式会社は、AI技術によるモーションキャプチャシステムを開発する英国Move AI社と、日本国内における販売代理店契約を2025年4月に締結した。この契約により、AKA VirtualはMove AI製品「Move Pro」および「Move Live」の販売を日本国内で正式に開始する。
ライセンス販売から機材導入のコンサルティング、現地でのセットアップ支援まで、AKA Virtualは一貫したサポート体制を提供する。また、Move AI製品を活用したカスタムサービスの開発・実装にも対応可能で、イベント用のミニゲームやアクティベーションなど、ヒアリングから実装までフルサポートする。
今回の提携を通じて、AKA VirtualはMove AIと共に、日本国内のクリエイターや企業に、より自由で高精度なモーションキャプチャ環境を提供する。映像制作やゲーム、スポーツ解析、ライブエンターテインメントといった多様な分野において、新しい表現の可能性を共に切り拓いていくことを目指す。
Move AI製品「Move Pro」「Move Live」の特性
項目 | Move Pro | Move Live |
---|---|---|
処理方式 | ローカル・クラウド処理 | ローカル処理 |
目的 | 高精度な制作向け(映像・ゲーム・スポーツ等) | イベントや体験型コンテンツでの即時反映向け |
キャプチャ人数 | 22人以上の同時キャプチャが可能 | 最大4人まで同時キャプチャ可能 |
キャプチャ範囲 | 広範囲(100m×50m以上) | 最大14m×14mの中規模範囲 |
使用場面 | 映画制作、ゲーム開発、スポーツ解析など | ライブイベント、プロモーション、展示体験など |
カメラ対応 | RED、GoPro、Sonyなど多様なプロ用カメラ | 専用カメラを使用 |
特徴 | 高精度・高自由度・オフラインでの柔軟な運用 | セットアップが速く、観客への即時フィードバック |
マーカーレスモーションキャプチャ技術について
マーカーレスモーションキャプチャ技術とは、特別なマーカーやセンサーを使用せずに、カメラ映像から人物や物体の動きをデジタルデータとして記録する技術のことを指す。以下のような特徴がある。
- 専用のスーツやマーカーが不要
- 場所を選ばず、手軽にモーションキャプチャが可能
- リアルタイムでのデータ処理とフィードバック
Move AIのモーションキャプチャシステムは、このマーカーレス技術を応用し、高精度なモーションキャプチャを実現している。映像制作、ゲーム開発、スポーツ解析、ライブエンターテインメントなど、幅広い分野での活用が期待される。
Move AI製品の国内販売代理店契約に関する考察
AKA VirtualがMove AIと国内販売代理店契約を締結したことは、日本のバーチャルコンテンツ制作市場にとって大きな前進だ。Move AIの革新的なマーカーレスモーションキャプチャ技術が、国内のクリエイターや企業にとってより身近な存在になることが期待される。
今後の課題としては、Move AI製品の価格設定やサポート体制の充実が挙げられるだろう。特に中小規模の制作会社や個人クリエイターにとっては、導入コストが大きな障壁となる可能性があるため、柔軟なライセンス体系や導入支援プログラムの提供が求められる。
将来的には、Move AI製品を活用した新しい表現方法やコンテンツが生まれることが期待される。また、スポーツ分野においては、選手の動きを詳細に分析し、トレーニングやパフォーマンス向上に役立てるなど、新たな活用方法が生まれる可能性もあるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「AKA Virtual、MOVE AIと国内販売代理店契約を締結 | AKA Virtual Inc.のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000111581.html, (参照 2025-04-29).