
目次
記事の要約
- 富士通がUiPathを活用した社内教育コンテンツを制作
- AIエージェント活用促進、全社員のデジタルパーソン化を目指す
- ゲーム形式でUiPath Studioの自動化開発スキルを習得可能
富士通、UiPathを活用した社内教育コンテンツを公開
富士通株式会社は2025年5月8日、UiPath株式会社と協力し、全社員のデジタルパーソン化を目指す「OneDigital」プロジェクトの一環として、UiPath自動化を学ぶ社内向け教育コンテンツを公開した。このコンテンツは、AIエージェント案件対応に向けた自動化開発スキルの向上を目的としているのだ。
ストーリー仕立てのゲーム形式で、UiPath Studioでの自動化開発スキルを習得できるよう設計されている。イラストやシナリオ、楽曲作成、アプリ制作など、富士通社内人材によるセルフディレクション(内製)で制作され、人気声優の茅野愛衣さんを起用することで、社員の学習意欲を高める工夫が凝らされている。2月のβ版リリースから現在まで、約700人がプレイしており、教育費5400万円相当の効果があると試算されている。
富士通は、この教育コンテンツを通じて、全社員のデジタルパーソン化による生産性40%向上を目指している。さらに、UiPathのエージェンティックオートメーションを活用したデリバリー変革を推進し、開発生産性、品質マネジメント、セキュリティの強化を実現するとしているのだ。
コンテンツ概要
項目 | 詳細 |
---|---|
コンテンツ名 | UiPath自動化を学ぶ教育コンテンツ |
コンセプト | ゲームで自動化スキル習得 |
制作方法 | 富士通社内人材によるセルフディレクション(内製) |
対象者 | 富士通グループ全社員(現在は社内限定) |
プレイ人数 | 約700人(β版含む) |
教育効果試算 | 5400万円相当 |
今後の展開 | eラーニング教材として社外販売検討 |
エージェンティックオートメーションについて
エージェンティックオートメーションは、AIを活用した自動化技術である。人間とAIが協調して作業を行うことで、業務効率の向上や生産性の向上を実現する。
- AIによる高度な判断と自動化
- 人間とAIの協調作業
- 業務効率化と生産性向上
UiPath Platformは、エージェンティックオートメーションを実現するためのプラットフォームとして、富士通の「OneDigital」プロジェクトにおいて重要な役割を果たしているのだ。
UiPath社内教育コンテンツに関する考察
本コンテンツは、ゲーム形式を採用することで、社員の学習意欲を高め、自動化スキルの習得を促進するという点で非常に効果的であると言える。社員のデジタルリテラシー向上に大きく貢献し、生産性向上にも繋がるだろう。しかし、コンテンツの維持・更新、将来的には社外販売に向けた品質管理、セキュリティ対策など、継続的な取り組みが必要となる。
また、コンテンツの普及率を高めるためには、社員への周知徹底や、学習進捗の管理、サポート体制の整備が重要となるだろう。さらに、将来的には、より高度な自動化スキルを習得できるコンテンツの追加や、異なる学習スタイルに対応したコンテンツの開発も検討すべきだ。
この取り組みは、企業におけるデジタル人材育成の成功事例として、他の企業にとっても参考になるだろう。UiPathと富士通の協業は、企業のDX推進に大きく貢献する可能性を秘めているのだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「UiPathを活用したIT人材育成強化のため、富士通で社内向けUiPath自動化を学ぶ教育コンテンツを制作 | UiPath株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000048629.html, (参照 2025-05-08).