
目次
記事の要約
- GVA TECHが法務OS「OLGA」のAI法務アシスタント機能をアップデート
- Q&Aチャットボットのログ機能を追加し、質問・回答内容の確認を可能にした
- 回答の精度向上のため、フィードバック機能も実装
GVA TECH、法務OS「OLGA」のAI法務アシスタントをアップデート
GVA TECH株式会社は2025年5月8日、全社を支える法務OS「OLGA」において、AI法務アシスタントのQ&Aチャットボット機能をアップデートしたことを発表した。今回のアップデートでは、チャットボットの利用履歴を記録・確認できるログ機能が追加されたのだ。
このログ機能により、事業部からの質問内容、回答日時、回答内容などを記録し、確認することが可能になる。これにより、回答内容の適法性をリアルタイムで把握し、業務効率化を図ることが期待できる。過去の質問データの蓄積は、質問傾向の分析や回答精度の向上にも繋がるだろう。
さらに、ユーザーは回答へのフィードバックとして「参考になった」ボタンを利用できるようになった。法務担当者はこのフィードバックを参考に、より依頼者のニーズに沿ったデータベースの更新を行うことができる。これらの機能強化により、OLGAはより実用的な法務支援ツールへと進化したと言える。
また、AI法務アシスタントは生成AIを活用し、事業部からの定型的な質問や依頼に自動で回答を行う機能だ。法務部の業務負担軽減と事業部への対応スピード向上に貢献する。
OLGAの機能と仕様
機能 | 詳細 |
---|---|
AI法務アシスタント | 生成AIを活用した自動回答機能 |
ログ機能 | 質問日時、質問内容、回答内容、利用者情報(所属部署、氏名)の記録・確認 |
フィードバック機能 | 回答への「参考になった」ボタンによる評価機能 |
構成モジュール | AI法務アシスタント、法務データ基盤、AI契約レビュー、契約管理 |
AI法務アシスタントについて
OLGAのAI法務アシスタントは、生成AI技術を用いて、事業部からの法務に関する質問に自動で回答する機能だ。
- 定型的な質問への迅速な対応が可能
- 法務部の業務負担軽減に貢献
- 事業部の対応スピード向上を実現
この機能は、法務部門と事業部門間の連携強化にも役立つだろう。
OLGAアップデートに関する考察
今回のアップデートは、OLGAの利便性と実用性を大幅に向上させたと言える。ログ機能による回答内容の検証やフィードバック機能による精度向上は、法務業務の効率化に大きく貢献するだろう。しかし、AIによる回答の正確性や倫理的な問題については、継続的な監視と改善が必要となる。
今後起こりうる問題としては、AIが誤った回答を生成してしまう可能性や、個人情報を含むログデータのセキュリティ対策が挙げられる。これらの問題に対しては、AIモデルの継続的な学習と精度の向上、厳格なデータ管理体制の構築が重要だ。また、より高度な質問にも対応できるよう、AIの機能拡張も期待される。
将来的には、OLGAが企業法務における様々な業務を支援するプラットフォームへと進化し、法務部門のデジタル化を加速させるだろう。そのためには、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、機能改善を継続していくことが不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「全社を支える法務OS「OLGA(オルガ)」で事業部からの法務質問に回答するチャットボットがより実用的にアップデート | GVA TECH株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000321.000033386.html, (参照 2025-05-08).