
目次
記事の要約
- LIGHTz社が3D形状認識AI「YATA-KARAS」搭載の開発支援ソリューション「blooplinter®」の新機能をリリース
- 3D形状からのノーワード検索で類似モデルや不具合事例などを迅速に検索可能に
- 情報探索時間最大80%削減、開発工数削減、過去不具合の再発激減などの効果を実現
LIGHTz社が3D形状認識AI「YATA-KARAS」搭載の開発支援ソリューション「blooplinter®」の新機能をリリース
株式会社LIGHTzは2025年5月8日、3D形状とナレッジを紐づける開発速度向上ソリューション「blooplinter®」の新機能として、鳥の目AI『YATA-KARAS』をリリースしたと発表した。これは3D形状を起点としたノーワード検索を実現する機能だ。
『YATA-KARAS』は、3Dモデルの形状を選択して検索すると、類似モデルや過去の不具合事例、VE提案、量産実績、設計コメントなどをサムネイル表示で俯瞰的に提示する。経験や言語に依存せず、形状からナレッジにアクセスできる点が特徴である。
生産技術部門における活用例として、大量の3Dモデルデータから類似形状や過去の不具合事例を迅速に特定できる点が挙げられている。ファイル名や図番がバラバラでも、形状から関連情報を容易に探し出せるのだ。
これにより、過去トラブルの記録やコスト低減提案の履歴を迅速に発見できるようになり、開発効率の大幅な向上に貢献する。
blooplinter®の新機能「YATA-KARAS」の機能概要
機能 | 詳細 |
---|---|
検索方法 | 3Dモデルの形状を選択して検索 |
検索結果表示 | サムネイル表示による類似モデルへの瞬時アクセス |
検索対象 | 類似モデル、不具合事例、VE提案、量産実績、設計コメントなど |
導入効果 | 情報探索時間最大80%削減、開発工数削減、過去不具合の再発激減 |
AI機能 | 俯瞰視点とサムネイル表示による形状からのアプローチ |
プラットフォーム | blooplinter® |
ノーワード検索と3D形状認識AI
本機能の核となるのは、ノーワード検索と3D形状認識AIの組み合わせだ。従来のテキスト検索では見つけにくい、形状に関連する情報を効率的に抽出できる点が革新的である。
- 形状からの直感的な検索
- 過去の知見の迅速な活用
- 開発効率の劇的な向上
これにより、設計変更や図面差分の見落としを減らし、ベテランの知見を若手にも共有できる仕組みが実現する。
blooplinter® YATA-KARASに関する考察
YATA-KARASは、形状をキーとした情報検索を可能にすることで、開発現場における情報探索のボトルネックを解消する画期的なソリューションだ。過去の事例や知見を容易に活用できるため、開発期間の短縮やコスト削減、品質向上に大きく貢献するだろう。
しかし、3Dモデルデータの品質や、AIによる形状認識の精度が、検索結果の正確性に影響を与える可能性がある。そのため、高精度な3Dモデルデータの整備と、AIモデルの継続的な学習・改善が重要となるだろう。
今後、AIによる自動提案機能や、異なるCADデータ形式への対応など、さらなる機能拡張が期待される。また、多言語対応や、より高度な形状解析技術の導入も、グローバルな開発現場への展開を加速させるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ノーワード検索で「カタチ」から知見を呼びだす — blooplinter、鳥の目 AI システム『YATA-KARAS』搭載 — | 株式会社LIGHTzのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000099017.html, (参照 2025-05-08).