
目次
記事の要約
- グローバル・ブレインが株式会社10Xへ共同リードインベスターとして出資
- 10XのネットスーパーDXプロダクトStailerが高成長を達成
- 複数投資家からの資金調達で小売DX支援を強化へ
グローバル・ブレインが小売DX支援の10Xへ出資、新プロダクト開発を加速
グローバル・ブレイン株式会社は、小売企業のDXを支援する株式会社10Xへ共同リードインベスターとして出資を実行したことを発表した。このラウンドでは、KDDI Open Innovation Fund3号、Canon Marketing Japan MIRAI Fund、TAKANAWA GATEWAY地球益投資事業有限責任組合からも出資が実施されている。
10Xが提供するネットスーパー支援プロダクト「Stailer」は、複数の大手小売企業への導入実績を持ち、年間流通総額は数百億円規模に達している。市場平均の約5倍のGMV成長率を達成しており、導入企業の多くが収益面でも成果を上げているのだ。
今回の資金調達により、10XはStailerのさらなる機能強化に加え、新たな小売DX支援プロダクトの開発を加速する予定である。ネットスーパーという難易度の高い領域での実績と、小売事業への深い理解、卓越したプロダクト開発力が評価されたようだ。
10Xの会社概要
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社10X |
所在地 | 東京都中央区東日本橋1丁目4-6 東日本橋一丁目ビル 5F |
代表者 | 代表取締役CEO 矢本 真丈 |
設立日 | 2017年6月 |
事業内容 | 小売企業のDX支援 |
ネットスーパーDXについて
ネットスーパーDXとは、小売業におけるインターネットを活用した食品・日用品の宅配サービスのデジタル化を指す。以下の特徴がある。
- 実店舗の在庫と連携したオンライン注文システム
- 効率的な配送ルート最適化
- デジタル技術による顧客体験の向上
小売業界が直面する人口減少・労働力不足・デジタル対応の遅れといった構造的課題の解決において、ネットスーパーDXは重要な役割を果たしている。デジタル技術の活用により、業務効率化と顧客満足度の向上を同時に実現することが可能だ。
10Xへの出資に関する考察
グローバル・ブレインによる10Xへの出資は、小売業界のDX推進において重要な意味を持つと考えられる。特にネットスーパー支援プロダクト「Stailer」の高い成長率と導入企業での成果は、小売DXソリューションの有効性を示す好例となっているだろう。
今後の課題として、小売業界特有の複雑な業務フローや、地域ごとに異なる商習慣への対応が挙げられる。これらの課題に対しては、AIやデータ分析を活用した個別最適化機能の強化や、地域特性に応じたカスタマイズ機能の拡充が有効な解決策として考えられる。
将来的には、小売DX支援の範囲をネットスーパー以外の領域にも拡大することで、より包括的な業界変革への貢献が期待される。また、デジタル技術の進化に合わせて、新たな顧客体験の創出や業務効率化の手法を開発していくことも重要になるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「小売企業のDXを支援する株式会社10Xへ共同リードインベスターとして出資 | グローバル・ブレイン株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000494.000047342.html, (参照 2025-04-29).