バイオマスパワーテクノロジーズが三重でシン・バイオマス発電所稼働、NON-FIT型で地方創生と脱炭素化へ

バイオマスパワーテクノロジーズが三重でシン・バイオマス発電所稼働、NON-FIT型で地方創生と脱炭素化へ
PR TIMES より

記事の要約

  • バイオマスパワーテクノロジーズが松阪発電所の商業運転を開始
  • 木材・製造業生産副産物ハイブリッド燃料による脱炭素電源
  • 地域密着型の発電所を全国へ展開し脱炭素化に貢献

完全NON-FIT型発電所パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所が商業運転を開始

バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社は、三重県松阪市において建設を進めていた「パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所」の商業運転を2025年3月16日より開始した。この発電所は、完全NON-FIT型で木材・製造業生産副産物ハイブリッド燃料を使用する脱炭素電源開発事業により誕生した。

本事業は、事業者から回収した木質系生産副産物とプラスチック系資源(RPF)を発電所でハイブリッド燃料として使用し、事業者へグリーン電力を循環させる新たな仕組み【インターナルカーボンサーキュレーションシステム】を構築する。このシステムは、廃棄物をエネルギー資源として利用するもので、令和時代の新しい燃料コンセプト【シン・バイオマス®】として定義されている。

2025年4月24日には、パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所の竣工式が執り行われ、元環境大臣の原田義昭様や松阪市長の竹上真人様をはじめとする多くの関係者が参列した。地域に根ざした安定した事業運営を目指し、日本全体の脱炭素化に貢献していくことが期待される。

インターナルカーボンサーキュレーションシステムの概要

項目詳細
燃料木材・製造業生産副産物ハイブリッド燃料
発電方式完全NON-FIT型
システム名インターナルカーボンサーキュレーションシステム
燃料コンセプトシン・バイオマス®

FIT制度について

FIT制度とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のことであり、国が再生可能エネルギーで発電した電気を一定価格で一定期間買い取ることを約束する制度だ。以下のような特徴がある。

  • 再生可能エネルギーの普及促進
  • 発電事業者の収入安定化
  • エネルギー自給率の向上

FIT制度は、「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」のいずれかによる再生可能エネルギーが対象となる。パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所は、このFIT制度に依存しない完全NON-FIT型である点が特徴だ。

パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所に関する考察

パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所の商業運転開始は、地方創生型カーボンニュートラル新産業の創造に向けた重要な一歩だ。特に、完全NON-FIT型である点は、FIT制度に頼らずとも事業として成立する持続可能性を示唆しており、今後の同様の事業展開を促進する可能性があるだろう。

一方で、木材や製造業生産副産物の安定的な確保や、RPFの適切な処理方法など、燃料供給に関する課題も考えられる。これらの課題に対しては、地域資源の有効活用や、高度な燃焼技術の導入などが解決策として考えられるだろう。

今後は、インターナルカーボンサーキュレーションシステムの更なる効率化や、シン・バイオマス®の適用範囲拡大に期待したい。また、地域住民への理解促進や、環境負荷の低減に向けた取り組みも重要になるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「完全NON-FIT型発電所パワーエイド三重シン・バイオマス®松阪発電所 商業運転開始 | バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000114663.html, (参照 2025-04-29).

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