
目次
記事の要約
- 群馬県みどり市、群馬銀行、バイウィルが連携協定を締結
- J-クレジット創出・流通で地域脱炭素と経済活性化を目指す
- 太陽光発電設備の導入から着手
群馬県みどり市、群馬銀行、バイウィルがカーボンニュートラル実現に向け連携協定を締結
株式会社バイウィルは、群馬県みどり市、株式会社群馬銀行と、みどり市のカーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミー実現に向けた連携協定を2025年4月25日に締結した。バイウィルが群馬県内の自治体と連携協定を締結するのは今回が初となる。
3者は本協定をもとに、J-クレジットをはじめとする環境価値の創出・流通や、新たなビジネスモデルの創出に取り組む。締結日当日には、みどり市役所にて締結式が執り行われた。
連携協定の内容
項目 | 詳細 |
---|---|
目的 | 地域におけるカーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーの実現に寄与 |
協力事項 | 環境価値に関する情報・サービス・ノウハウ等の提供 |
協力事項 | 環境価値を活用した新たなビジネスモデルの創出 |
協力事項 | その他、本協定の目的に資すると双方が認める事項 |
J-クレジットについて
J-クレジットとは、森林経営や省エネ設備の導入、再生エネルギーの活用等、事業者による脱炭素活動により得られたCO2等の温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証したものを指す。発行されたクレジットは他の企業等に売却することができ、購入者はカーボン・オフセットに活用することができる。
- 温室効果ガスの排出削減量を認証
- 企業がカーボン・オフセットに活用可能
- 国の認証制度
バイウィルは、みどり市におけるJ-クレジット創出プロジェクトの登録・申請からモニタリング、創出したクレジットの販売までをシームレスに支援する。また、販売に関しては、群馬銀行とも協力し、「地産地消」によってみどり市をはじめとする地域の脱炭素化を促進する。
みどり市のカーボンニュートラルに関する考察
みどり市、群馬銀行、バイウィルの連携協定は、地域におけるカーボンニュートラルの実現に向けた重要な一歩となるだろう。特に、J-クレジットの創出・流通を通じて、環境価値と経済価値の循環を目指す点は、持続可能な地域経済の構築に貢献することが期待される。
今後の課題としては、J-クレジットの創出量を拡大し、より多くの企業や地域住民が脱炭素活動に参加できるようなインセンティブ設計が求められる。また、太陽光発電設備の導入だけでなく、他の再生可能エネルギー源の活用や省エネルギー化の推進も重要になるだろう。
将来的には、みどり市がカーボンニュートラルの先進事例として、他の自治体のモデルとなることが期待される。そのためには、継続的な技術革新と地域社会の協力が不可欠であり、今回の連携協定がその基盤となることを願う。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「群馬県みどり市、群馬銀行、バイウィルがカーボンニュートラルの実現に向けた連携協定を締結 | 株式会社バイウィルのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000266.000013100.html, (参照 2025-04-29).