
目次
記事の要約
- BBSSが「詐欺ウォール」のAI検知エンジンをアップデート
- 偽販売・偽ブランド販売サイトの検知を強化
- AI検知エンジンでの検知数が1.3倍に増加見込み
BBSS「詐欺ウォール」AI検知エンジンをアップデート、偽販売・偽ブランド販売対策を強化
BBSS株式会社は、ネット詐欺対策セキュリティソフト「詐欺ウォール」のAI検知エンジンを2025年4月17日にアップデートした。今回のアップデートでは、偽販売サイトや偽ブランド販売サイトの検知能力が強化され、より高度な詐欺サイト対策が可能になった。
「詐欺ウォール」は、AI検知エンジン、ヒューリスティック検知エンジン、ブラックリスト検知エンジンのトリプル検知エンジンで詐欺サイトを検査する。今回のアップデートにより、AI検知エンジンでの検知数は1.3倍に増加し、昨年10月のアップデートと合わせて約2倍に増加する見込みだ。
2024年に詐欺ウォールが収集した詐欺サイトURLの7割以上が偽販売サイト/偽ブランド販売サイトであり、今回のアップデートはこれらの詐欺サイトに対する対策を強化するものだ。BBSSは、今後も詐欺ウォールの継続的なアップデートを通じて、安全なインターネット利用を支援していくとしている。
詐欺ウォールの主な機能
項目 | 詳細 |
---|---|
検知エンジン | AI検知エンジン |
検知エンジン | ヒューリスティック検知エンジン |
検知エンジン | ブラックリスト検知エンジン |
主な対策 | 偽販売サイト対策 |
主な対策 | 偽ブランド販売サイト対策 |
ヒューリスティック検知エンジンについて
ヒューリスティック検知エンジンとは、過去のデータや既知のパターンに依存せず、ソフトウェアやファイルの挙動を分析して、未知の脅威を検出する技術のことを指す。主な特徴は以下の通りだ。
- 未知のマルウェアや亜種を検出可能
- 疑わしい挙動やコードパターンを分析
- 誤検知のリスクを伴う場合がある
詐欺ウォールでは、AI検知エンジン、ブラックリスト検知エンジンと組み合わせて、ヒューリスティック検知エンジンを使用することで、より多角的な詐欺サイト対策を実現している。これにより、既存のデータベースに登録されていない新しいタイプの詐欺サイトに対しても、効果的な防御が可能になる。
詐欺ウォールAI検知エンジンアップデートに関する考察
今回の詐欺ウォールのAI検知エンジンアップデートは、巧妙化するネット詐欺、特に偽販売・偽ブランド販売サイトに対する有効な対策となることが期待される。AI技術を活用することで、従来のブラックリスト方式では対応が難しかった新しいタイプの詐欺サイトを検知できる可能性が高まるだろう。
しかし、AI検知は過剰検知のリスクも伴うため、誤って安全なサイトをブロックしてしまう可能性も考慮する必要がある。今後は、AIの学習データを継続的に更新し、検知精度を向上させるとともに、ユーザーからのフィードバックを収集し、誤検知を減らすための改善が求められるだろう。
また、詐欺の手法は日々進化しているため、AI検知エンジンのアップデートだけでなく、ヒューリスティック検知やブラックリスト検知といった多層的な防御体制を維持することが重要だ。BBSSには、今後も最新の技術を取り入れ、ネット詐欺からユーザーを保護するための継続的な努力を期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「偽販売、偽ブランド販売への対応強化「詐欺ウォール」AI検知エンジンアップデートのお知らせ | BBSS株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000008525.html, (参照 2025-04-29).