商船三井、台湾沖洋上風力発電事業へ参画、再生可能エネルギー拡大へ

商船三井、台湾沖洋上風力発電事業へ参画、再生可能エネルギー拡大へ
PR TIMES より

記事の要約

  • 商船三井が台湾沖洋上風力発電事業へ参画
  • CIP傘下のCI Fengmiao社の10%株式を取得
  • 発電容量495MW、総投資額約250億円

商船三井の台湾沖洋上風力発電事業参画

株式会社商船三井は2025年5月9日、台湾沖の洋上風力発電事業に参画すると発表した。デンマークの再生エネルギー系ファンドCopenhagen Infrastructure Partners P/S(CIP)から、台湾の渢妙洋上風力発電所を管理運営するCI Fengmiao Ltdの10%株式を取得することで合意したのだ。

本事業は、台湾の約65万世帯分の使用電力に相当する495MWの発電容量を有し、商船三井の総投資額は約250億円となる見込みである。洋上風力発電機の建設工事は2025年3月に最終投資決定と同時に開始しており、2027年末の完工を予定している。

発電される電力は、GoogleやUnited Microelectronics Corporationなど民間企業6社に供給される予定だ。商船三井は建設段階から人員を派遣し、建設工事などを含む洋上風力事業に関する理解を深めることを目指している。

さらに、建設およびメンテナンスを支援する作業船の提供などを通じて本事業に貢献する計画だ。今回の参画は、フォルモサ1洋上風力発電所に続く台湾における2件目の洋上風力発電事業への参画となる。

事業概要

項目詳細
事業名渢妙洋上風力発電所
発電容量495MW
総投資額約250億円
建設開始2025年3月
完工予定2027年末
売電先Google、United Microelectronics Corporation等6社
商船三井出資比率10%
商船三井プレスリリース

洋上風力発電事業について

洋上風力発電は、再生可能エネルギーの中でも特に注目されている分野だ。近年、技術革新やコスト削減が進み、大規模な洋上風力発電所の建設が現実的なものになってきている。

  • 再生可能エネルギーの拡大
  • 脱炭素社会への貢献
  • 経済効果の創出

商船三井は、洋上風力発電事業への参画を通じて、再生可能エネルギー事業の更なる拡充を図り、脱炭素社会の構築に貢献していくことを目指している。

商船三井の台湾沖洋上風力発電事業参画に関する考察

本事業は、商船三井の再生可能エネルギー事業拡大戦略において重要な一歩となるだろう。建設段階からの参画により、貴重な経験とノウハウを蓄積できることは大きなメリットだ。しかし、洋上風力発電事業は、天候や自然災害のリスク、技術的な課題など、様々なリスクを伴うことも考慮しなければならない。

想定されるリスクとしては、建設遅延やコスト超過、発電量の減少などが挙げられる。これらのリスクを軽減するためには、綿密な計画立案、リスク管理体制の構築、関係各社との連携強化が不可欠である。また、技術革新の進展を常に監視し、最新の技術を積極的に導入していくことも重要だ。

今後、商船三井には、本事業の成功を通じて、更なる洋上風力発電事業への参画、技術開発、そして再生可能エネルギー分野におけるリーダーシップを発揮していくことが期待される。持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを継続していくことが重要だ。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「台湾沖での洋上風力発電事業へ出資参画 | 株式会社商船三井のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000092744.html, (参照 2025-05-11).

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