
目次
記事の要約
- ぐるなびが2025年3月期決算と2026年3月期業績予想を発表
- 2025年3月期は黒字転換、2026年3月期は増益計画
- 幹事ランク制度の本格稼働を発表
2025年3月期決算と2026年3月期業績予想
株式会社ぐるなびは2025年5月9日、2025年3月期決算および2026年3月期業績予想を発表した。2025年3月期は、中核事業である飲食店販促サービスが前期比9.5%増と順調に拡大し、各利益は期初予想を上回って黒字転換を果たしたのだ。
2026年3月期は、売上高を前期比10%増の149億円と見込んでいる。飲食店支援事業の強化のための費用増加が見込まれるものの、微増益を計画している。飲食店支援事業の成長力を引き上げ、中長期にわたる利益成長を実現していくとしている。
ぐるなびは「食でつなぐ。人を満たす。」というパーパスのもと、豊かな食の未来の実現に向けた積極的な事業展開を継続するとしている。利益の源泉である売上の成長ペースを加速させるため、飲食店支援事業の成長力引き上げに努めるという。
幹事ランク制度
項目 | 詳細 |
---|---|
制度名 | 幹事ランク制度 |
目的 | 幹事さんの宴会企画支援、外食市場活性化 |
内容 | 積極的に予約する幹事さんに楽天ポイントを進呈 |
ポイント付与率 | コース料理金額の最大7% |
連携 | 楽天グループ、外部メディア・サービス |
開始時期 | 2025年3月期 |
飲食店支援事業
ぐるなびの中核事業である飲食店支援事業は、ストック型サービスおよびスポット型サービス双方の拡大により、2025年3月期は前期比9.5%増と順調に拡大した。2026年3月期においても、この事業の成長力引き上げに努めることが、ぐるなびの増益計画の重要な要素となっている。
- 飲食店販促サービスの強化
- 営業スタッフ、企画・運用体制の増強
- 楽天ぐるなびの強化
これらの施策を通じて、ぐるなびは外食市場の活性化と自社業績の向上を目指している。
ぐるなびの2025年3月期決算と2026年3月期業績予想に関する考察
2025年3月期の黒字転換は、費用面での効率化とコストコントロールの徹底による成果であり、今後の成長に向けた大きな一歩と言えるだろう。しかし、2026年3月期は成長投資による費用増加が見込まれるため、その効果を十分に発揮できるかが今後の課題となる。増益計画の達成には、飲食店支援事業の更なる成長が不可欠だ。
今後起こりうる問題としては、競合他社の台頭や市場環境の変化が挙げられる。これらへの対応として、顧客ニーズの的確な把握と迅速なサービス改善、そして技術革新への積極的な投資が重要となるだろう。新たな顧客獲得戦略や既存顧客との関係強化も必要不可欠だ。
今後追加してほしい新機能としては、飲食店経営者向けのより詳細なデータ分析ツールや、顧客の行動を予測するAI機能などが考えられる。これにより、飲食店経営者への支援をより高度化し、顧客満足度向上に繋げることが期待できる。更なる顧客層の開拓や、新たな収益源の創出も期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ぐるなび:中期事業方針2年目での黒字転換を果たす | 株式会社ぐるなびのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001472.000001511.html, (参照 2025-05-11).