アイネット、中期経営計画「Up Stage 2027」発表、2028年3月期売上高500億円目指す

記事の要約

  • アイネットが中期経営計画「Up Stage 2027」を発表
  • 2028年3月期に売上高500億円、時価総額500億円を目指す
  • DX推進、データセンター事業拡大、人材育成などを重点施策とする

アイネットの中期経営計画「Up Stage 2027」発表

株式会社アイネットは2025年5月9日、2026年3月期から2028年3月期までの3か年の中期経営計画「Up Stage 2027」を発表した。この計画では、創業者の理念を継承し、持続的な成長を実現することを目指すとしている。

計画の基本方針として、情報処理インフラの強化とDX推進、データセンター事業の拡大・最適化、人材育成・組織強化、社会に必要とされる存在としての継続的な貢献などが挙げられている。具体的な取り組みとしては、クラウドやAIの活用強化、省エネルギー・グリーンデータセンターの推進、次世代人材の育成などが含まれるのだ。

計画の最終年度である2028年3月期には、売上高500億円、時価総額500億円を目標としている。また、営業利益35億円、EBITDA65億円、ROE13%以上を目指すとしている。これらの目標達成に向けて、積極的な投資と収益性向上に取り組むとしている。

中期経営計画「Up Stage 2027」の概要

項目詳細
計画期間2026年3月期~2028年3月期
目標売上高500億円
目標時価総額500億円(期末)
目標営業利益35億円
目標EBITDA65億円
目標ROE13%以上
重点施策DX推進、データセンター事業拡大、人材育成
環境目標(2030年度)データセンター利用電力の50%を再生可能エネルギー化
環境目標(2040年度)カーボンニュートラル達成
社会目標(2028年3月末)グループ障がい者雇用比率3.2%、管理職女性比率18.0%
詳細はこちら

DX推進について

アイネットの中期経営計画におけるDX推進は、顧客へのデジタルトランスフォーメーション化の恩恵提供を目的とする。クラウドやAIの活用強化により、顧客企業の業務効率化や新たなビジネスモデルの創出を支援するのだ。

  • クラウドサービスの積極導入
  • AI技術を活用したソリューション開発
  • 顧客企業へのDXコンサルティング提供

これらの取り組みを通じて、アイネットは顧客企業の競争力強化に貢献し、自社の事業成長も実現していくことを目指している。

「Up Stage 2027」に関する考察

本計画は、売上高・時価総額の倍増という野心的な目標を掲げている点が評価できる。データセンター事業の拡大やDX推進は、成長戦略として適切であり、今後の市場動向を捉えていると言えるだろう。しかし、計画達成には、人材確保や技術革新への対応、競合他社との競争激化といった課題への対応が不可欠だ。

想定されるリスクとしては、計画に記載されている通り、データセンター増設に伴う減価償却費の増加や、人材育成の遅れなどが挙げられる。これらのリスクを軽減するためには、計画的な投資と人材育成、そして市場変化への迅速な対応が重要となるだろう。また、サステナビリティへの取り組みは、企業価値向上に繋がるだけでなく、社会からの信頼獲得にも貢献するだろう。

今後、AI技術の更なる活用や、新たなサービスの開発、グローバル展開などへの取り組みが期待される。持続可能な社会の実現に貢献する企業として、更なる成長を遂げていくことを期待したい。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「中期経営計画「Up Stage 2027」策定に関するお知らせ | 株式会社アイネットのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000114.000048004.html, (参照 2025-05-11).

関連タグ