
目次
記事の要約
- 中日新聞社が「SAVE BIRD PROJECT 2025」の一環として、絶滅危惧種ARバードウォッチングを実施
- 5月10日の中日新聞朝刊にAR対応の特集記事を掲載、アプリで鳥の鳴き声やイラストを楽しめる
- 日本野鳥の会への募金活動や、関連イベントも開催予定
中日新聞「SAVE BIRD PROJECT 2025」概要
中日新聞社は2025年5月10日、愛鳥週間の初日に合わせ、「SAVE BIRD PROJECT 2025」の一環として、絶滅危惧種ARバードウォッチングを展開した。これは、東海3県(愛知県、岐阜県、三重県)で絶滅危惧種に指定されている鳥類に焦点を当てた取り組みである。
5月10日の中日新聞朝刊には、東海3県で絶滅の危機にある17種類の鳥のシルエットが隠されており、専用アプリ「COCOAR」を使用することで、AR機能によって鳥たちが新聞の中を飛び回る様子や鳴き声を体験できる仕掛けが施されている。特集記事は4ページにわたり、鳥の生態や保全活動に関する情報が掲載されているのだ。
さらに、日本野鳥の会愛知県支部への募金活動も展開し、鳥類の保全活動への支援を呼びかけている。名古屋市科学館で開催中の特別展「鳥」では、来場者先着5000名に「絶滅危惧種 鳥カード」が配布される予定だ。
また、5月25日には「トーク&クイズでいきものが蝶・鳥・超好きになる!なごや生物多様性シンポジウム」も開催される予定である。
「SAVE BIRD PROJECT 2025」関連イベント
イベント名 | 開催日 | 概要 | 対象 |
---|---|---|---|
絶滅危惧種ARバードウォッチング | 2025年5月10日 | 中日新聞朝刊掲載のAR対応記事 | 中日新聞朝刊読者 |
絶滅危惧種 鳥カード配布 | 2025年5月10日~ | 名古屋市科学館特別展「鳥」来場者先着5000名 | 名古屋市科学館特別展来場者 |
なごや生物多様性シンポジウム | 2025年5月25日 | 鳥やチョウなど身近ないきものを通じて生物多様性について考えるシンポジウム | 一般参加者 |
ARバードウォッチングについて
本企画では、新聞紙面上に隠された絶滅危惧種の鳥のシルエットを、専用アプリ「COCOAR」を使って探し出すことができる。アプリをかざすと、鳥の鳴き声やオリジナルイラストが表示され、絶滅危惧種への理解を深めることができる仕組みだ。
- AR技術を活用した新しい体験
- 身近な鳥への関心の向上
- 保全活動への参加促進
このARバードウォッチングは、紙媒体とデジタル技術を融合させた、新しい形の環境啓発活動と言えるだろう。
SAVE BIRD PROJECT 2025に関する考察
本プロジェクトは、絶滅危惧種の鳥類への関心を高め、保全活動への参加を促進する上で、非常に効果的な取り組みであると言える。AR技術の活用により、子供を含む幅広い世代が楽しく参加できる点が評価できる。しかし、アプリのダウンロードや利用にデジタルリテラシーが必要となるため、高齢者などデジタル機器に不慣れな層への配慮が必要となるだろう。
今後、より多くの絶滅危惧種を取り上げたり、鳥類以外の生物多様性問題にも範囲を広げたりすることで、更なる啓発効果が期待できる。また、地域住民との連携を強化し、保全活動への参加を促進する仕組みづくりも重要となるだろう。例えば、地域住民が撮影した鳥の写真を投稿できる機能などをアプリに追加することで、より多くの参加者を巻き込むことができる可能性がある。
長期的な視点で、本プロジェクトが東海地域の生物多様性保全に貢献し、持続可能な社会の実現に繋がることを期待したい。継続的な情報発信と、地域社会との連携強化によって、より大きな成果が期待できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「絶滅危惧種ARバードウォッチングを開催! 中日新聞「SAVE BIRD PROJECT 2025」 | 株式会社中日新聞社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000214.000022390.html, (参照 2025-05-11).