
目次
記事の要約
- アクシスコンサルティングがSBT認定を取得
- 2034年までの温室効果ガス削減目標を設定
- Scope1,2の削減とScope3の測定を実施
アクシスコンサルティングが温室効果ガス排出量削減目標でSBT認定を取得
アクシスコンサルティング株式会社は、2034年までの温室効果ガス削減目標が、科学的根拠に基づいた「1.5℃に抑える目標」と整合しているとして、SBTi(Science Based Targets initiative)からSBT認定を2025年4月25日に取得した。この認定は、企業が設定する温室効果ガス排出削減目標がパリ協定の求める水準に整合していることを、国際的な機関が認めるものだ。
同社は、Scope1の温室効果ガス排出量を2034年までにゼロを維持し、Scope2の総排出量を2024年度と比較して58.8%削減することを目指す。さらに、Scope3の排出量を測定し、削減に取り組むとしている。
アクシスコンサルティングは、気候変動を重要な課題と認識し、今後も温室効果ガス排出量削減目標の達成に向けて活動を推進する。社会の環境負荷軽減に努め、持続可能な社会の実現を目指していく。
アクシスコンサルティングの温室効果ガス削減目標
Scope | 目標 |
---|---|
Scope1 | 2034年までに排出量ゼロを維持 |
Scope2 | 2034年までに2024年度比58.8%削減 |
Scope3 | 排出量を測定して削減 |
Scope(スコープ)について
Scopeとは、事業活動における温室効果ガスの排出量を算定・報告する際の区分を指す。Scope1は事業者自らによる温室効果ガスの直接排出を意味する。
- Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
- Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
- Scope3:Scope1、2以外の間接排出(事業者の活動に関わる他社の排出)
Scope2は他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出を指し、Scope3はScope1、2以外の間接排出(事業者の活動に関わる他社の排出)を指す。これらの区分に基づいて排出量を把握し、削減目標を設定することが、企業の環境対策において重要となる。
アクシスコンサルティングのSBT認定取得に関する考察
アクシスコンサルティングがSBT認定を取得したことは、同社の環境に対する意識の高さを示すものであり、企業価値の向上にもつながるだろう。特にコンサルティング業界においては、顧客企業のサステナビリティ戦略を支援する上で、自社の取り組みが重要となる。
今後の課題としては、Scope3の排出量削減が挙げられる。Scope3はサプライチェーン全体での排出量となるため、測定と削減が難しい。サプライヤーとの連携を強化し、排出量削減に向けた取り組みを推進する必要があるだろう。
今後は、SBT認定取得を機に、より積極的に環境負荷軽減に貢献していくことが期待される。持続可能な社会の実現に向けて、コンサルティングサービスを通じて社会全体の変革を支援していくことが望ましい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「アクシスコンサルティング、温室効果ガス排出量削減目標についてSBT認定を取得 | アクシスコンサルティング株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000026996.html, (参照 2025-04-28).