
目次
記事の要約
- Wismettacフーズが農林水産省の補助事業に採択
- 米国向け生鮮青果・鮮魚の輸出促進を目指す
- サプライチェーン構築強化で日本産食材の輸出拡大へ貢献
Wismettacフーズ、農林水産省補助事業に採択
Wismettacフーズ株式会社は2025年5月12日、農林水産省の「令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策」において補助事業者として採択されたことを発表した。これは、日本の高品質な鮮魚・生鮮青果の輸出促進を目的とした事業である。
同社は創業以来、グローバルな食のネットワークを構築し、アジア食品・食材を中心とした卸売事業や国内輸入青果事業を展開してきた。今回の採択により、米国における生鮮青果・鮮魚のサプライチェーン構築・強化を進め、グループシナジー効果による輸出促進を目指すとしているのだ。
具体的には、米国グループ会社Wismettac Asian Foods, Inc.へ向けた生鮮青果物・鮮魚の輸出・販売を行う。生産から販売までのサプライチェーン全体における課題解決に取り組むことで、日本産食材の輸出拡大に貢献していく計画だ。
米国市場では、Ikigai Fruits事業やOmakase Fresh(TM)事業を通じて、既に日本産生鮮果実や鮮魚の販売実績がある。これらの事業を基盤に、更なる輸出拡大を目指すとしている。
事業概要と採択背景
項目 | 詳細 |
---|---|
事業名 | 令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策 |
補助事業者 | Wismettacフーズ株式会社 |
採択日 | 2025年5月12日 |
対象国 | 米国 |
取扱品目 | いちご、メロン、梨、柿、みかん、キウイ、本マグロ、真鯛、かんぱち、シマアジ、金目鯛、ブリ、バフンウニ、ムラサキウニ 他 |
事業目的 | 米国における生鮮青果・鮮魚のサプライチェーン構築・強化による輸出促進 |
事業内容 | 生産、出荷、流通、販売段階における課題解決 |
サプライチェーン強化の重要性
日本の農林水産物・食品の輸出拡大は、政府の重要な政策目標の一つである。2025年までに輸出額2兆円、2030年までに5兆円という目標達成に向けて、輸出促進策が推進されている。
- 米国市場の開拓が重要
- 現地の規制や物流の課題克服
- 安全性の確保と品質管理体制の構築
米国は世界最大の経済大国であり、輸出拡大には欠かせない市場だ。しかし、現地の規制や広大な国土による物流の課題、安全性の確保など、多くの障壁が存在する。
米国向け鮮魚・生鮮青果輸出事業に関する考察
本事業は、日本の高品質な鮮魚・生鮮青果を米国市場に届けるためのサプライチェーン強化を目指すものであり、非常に意義深い取り組みだと言える。米国市場における日本食の需要の高まりを捉え、そのニーズに応えることで、日本の農林水産業の活性化にも貢献するだろう。
しかし、米国市場への参入には、現地規制への対応や物流コスト、品質管理など、多くの課題が予想される。これらの課題をクリアするためには、関係各社との連携強化や、最新の技術・ノウハウの導入が不可欠となるだろう。特に、鮮度保持技術の開発や、効率的な物流システムの構築は重要なポイントとなる。
今後、消費者のニーズを的確に捉え、多様な商品展開や販売戦略を展開していくことが重要となる。また、持続可能なサプライチェーンの構築にも取り組むことで、長期的な事業の成功を確実なものにしていく必要があるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「Wismettacフーズが農林水産省「令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策」の補助事業者に採択 | 西本Wismettacホールディングス株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000090251.html, (参照 2025-05-13).