
目次
記事の要約
- 関西限定で再生ピアノの短期レンタルサービスを開始
- 1台のピアノレンタルで0.3tのCO2削減効果
- SDGs目標11、12、13への貢献を目指す
眠っているピアノでSDGs貢献――関西限定ラッピングピアノ短期レンタル開始
株式会社トリイは、2025年5月11日、関西限定で再生ピアノの短期レンタルサービス「Wrapi®」を開始した。このサービスは、廃棄されるピアノをラッピングすることで新たな価値を生み出し、環境問題への貢献を目指す取り組みだ。
日本には約1,000万台のピアノが存在し、その半数が使用されていないという現状がある。毎年4万台ものピアノが廃棄され、大量のCO2排出につながっているのだ。Wrapi®は、これらのピアノを再利用することで、環境負荷を軽減することを目指している。
ラッピングされたピアノは、街や施設を彩るアートツールとしても活用され、様々なシーンでの集客ツールとしても機能する。演奏性能を損なうことなく、空間演出を可能にする点が特徴だ。
大学生がデザインを手がけたPOP SPLASHデザインのレンタルピアノも提供する。イベント空間を彩り、社会貢献にも繋がる特別な選択肢として注目されている。
Wrapi®レンタルサービス概要
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | Wrapi®短期レンタル |
対象地域 | 関西 |
CO2削減効果 | 1台あたり約0.3t |
デザイン | POP SPLASH他、オリジナルデザイン制作可能 |
利用シーン例 | 商業施設、ホテル、学校、イベント会場など |
キャンペーン | 5周年記念特別価格、法人向け施工費用10万円OFF(2025年9月30日まで) |
サステナブル・アップサイクルについて
Wrapi®は、単なるピアノの再利用ではなく、ラッピングによって新たな価値を加えるサステナブル・アップサイクルとして注目されている。環境への負荷を最小限に抑えながら、資源の有効活用を実現しているのだ。
- 廃棄ピアノの削減
- CO2排出量の抑制
- 資源の有効活用
この取り組みは、SDGs目標11(住み続けられるまちづくり)、目標12(つくる責任つかう責任)、目標13(気候変動対策)に貢献する。
Wrapi®に関する考察
Wrapi®は、廃棄されるピアノを有効活用し、環境問題と地域活性化に貢献する画期的なサービスだ。再生資源の活用という点で、企業のCSR活動にも大きく貢献できるだろう。しかし、レンタルサービスの需要や、オリジナルデザインの需要を継続的に確保していくことが課題となる可能性がある。
今後、より多くのデザインバリエーションの提供や、レンタル期間の柔軟な設定、全国展開など、サービスの拡充が期待される。また、廃棄ピアノの回収体制の強化や、ラッピング素材の選定において、より環境に配慮した取り組みを進める必要があるだろう。
Wrapi®は、単なるレンタルサービスにとどまらず、地域社会との連携を強化し、持続可能な社会の実現に貢献していくことが重要だ。企業と地域住民が協働し、新たな価値創造を推進していくことで、更なる発展が期待できる。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「眠っているピアノでSDGs貢献――関西限定ラッピングピアノ短期レンタル開始(1台で0.3 t の CO₂削減) | 株式会社トリイのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000161641.html, (参照 2025-05-13).