
目次
記事の要約
- 美和ロックがMatter-over-Thread対応スマートロック「PiACK HOME PG」を発売
- Nordic SemiconductorのnRF5340 SoCを採用し、スマートホームエコシステムと連携
- Bluetooth LE接続にも対応し、スマートフォンアプリでの設定・管理が可能
美和ロック、Matter対応スマートロック「PiACK HOME PG」を発売
美和ロック株式会社は2025年5月12日、日本市場で商業的に利用可能なMatter-over-Thread対応スマートロック「PiACK HOME PG」を発売した。このスマートロックは、Google Home、Amazon Alexa、Apple HomeなどのMatter対応スマートホームエコシステムと統合可能だ。
ユーザーはThreadボーダールーターを備えたハブ機器を通じて、自宅のドアを遠隔から施錠・解錠できるようになっている。Matter-over-Thread接続に加え、テンキーによるPIN入力やNFCカード認証などの代替アクセス手段も用意されているのだ。
さらに、ドアの開閉状態を検知する磁気センサーも搭載しており、ドアの開け放しや不審な開閉があった場合にスマートフォンアプリへ通知を送信する機能も備えている。高い信頼性と耐久性を保証する厳格なテストにも合格しているという。
「PiACK HOME PG」の仕様
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | PiACK HOME PG |
接続方式 | Matter-over-Thread、Bluetooth LE |
SoC | Nordic Semiconductor nRF5340 |
認証方式 | テンキー、NFCカード、スマートフォンアプリ |
バッテリー寿命 | 単三電池4本で1年以上 |
その他機能 | ドア開閉検知センサー、スマートフォンアプリ通知 |
nRF5340 SoCについて
nRF5340 SoCは、Nordic Semiconductorが提供するデュアルプロセッサSoCである。アプリケーションプロセッサは高性能に最適化され、1MBのフラッシュと512KBのRAMを搭載している。
- 大容量メモリ
- 低消費電力
- 充実した技術サポート
ネットワークプロセッサは低電力効率に最適化され、256KBのフラッシュと64KBのRAMを備えている。十分なメモリ容量と超低消費電力性能、そしてNordicの優れた技術サポートが、Matter-over-Threadの実現に貢献しているのだ。
PiACK HOME PGに関する考察
PiACK HOME PGは、Matter規格対応によるスマートホームエコシステムとのシームレスな連携が大きなメリットだ。既存のスマートホーム環境に容易に統合できるため、ユーザーは利便性を向上させることができるだろう。
しかし、セキュリティ面での課題も考慮する必要がある。不正アクセスやデータ漏洩のリスクを最小限に抑えるための対策が不可欠であり、継続的なセキュリティアップデートが求められるだろう。万が一、脆弱性が発見された場合、迅速な対応体制の構築が重要だ。
今後、PiACK HOME PGには、音声操作機能やより高度なセキュリティ機能の追加が期待される。例えば、顔認証機能や生体認証機能の追加によって、セキュリティレベルの更なる向上を図ることが可能になるだろう。また、複数のスマートロックを統合管理できる機能も有用だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「Nordicのワイヤレス接続技術が、Matter-over-Thread対応のスマートロックに幅広いスマートホームエコシステムとの相互運用性を実現 | ノルディック・セミコンダクター株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000140089.html, (参照 2025-05-13).