
目次
記事の要約
- 東京都中小企業振興公社が新製品・新技術開発助成事業の募集を開始
- 助成限度額は最大2,500万円に引き上げられた
- 5月9日から6月5日までJグランツにて電子申請を受け付ける
東京都中小企業振興公社が新製品・新技術開発助成事業の募集要項と申請書類を公開
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、2025年5月11日、東京の産業活性化を目的とした「新製品・新技術開発助成事業」の募集要項と申請書類を公社HP上に公開した。本事業は、都内の中小企業者等に対し、新製品・新技術の研究開発経費の一部を助成することで、技術力の強化や新分野の開拓を促進することを目的としているのだ。
令和7年度の募集では、助成限度額が1,500万円から最大2,500万円に引き上げられ、賃金引上げ計画を策定・実施した場合は助成率が優遇される。創業年数や業種の指定はなく、都内での創業を計画している個人も申請可能である。
申請受付期間は、5月9日(金)から6月5日(木)17時までで、国が提供する電子申請システム「Jグランツ」を利用する必要がある。Jグランツ利用には、「GビズIDプライムアカウント」の取得が事前に必要となる。
助成事業概要
項目 | 詳細 |
---|---|
対象者 | 都内の中小企業者(会社・個人事業者)等、都内で創業を計画している個人 |
助成対象期間 | 令和7年11月1日~令和9年7月31日(最長1年9ヶ月) |
助成対象経費 | 原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費、直接人件費 |
助成限度額 | 2,500万円 |
助成率 | 1/2以内(賃金引上げ計画実施の場合、中小企業者は3/4以内、小規模企業者は4/5以内) |
申請期間 | 2025年5月9日~6月5日17時まで |
申請方法 | Jグランツによる電子申請のみ |
電子申請システムJグランツについて
本助成事業の申請は、国が提供する電子申請システム「Jグランツ」を通じて行われる。Jグランツを利用するには、「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要だ。
- 申請書類の作成には、公社HPからダウンロードした募集要項を参照する必要がある
- 申請には必要な添付書類の準備も必要となる
- GビズIDプライムアカウントの取得には時間がかかるため、余裕を持って準備することが重要だ
申請期間内に、申請フォームから申請書類を提出する必要がある。
新製品・新技術開発助成事業に関する考察
本助成事業は、東京都内の中小企業の技術力向上と産業活性化に大きく貢献するだろう。最大2,500万円という高額な助成金は、革新的な技術開発を促進する強力なインセンティブとなる。しかし、申請手続きの複雑さや、Jグランツシステムの利用に不慣れな企業にとって、申請ハードルが高くなる可能性もある。
申請におけるサポート体制の充実や、申請手順の簡素化が課題となるだろう。公社による申請支援セミナーや個別相談窓口の設置などが考えられる。また、助成金の対象範囲をさらに拡大し、より多くの企業が恩恵を受けられるようにすることも重要だ。
将来的には、AIやIoTを活用した技術開発への助成を強化することで、東京の産業競争力をさらに高めることができるだろう。また、環境問題への配慮を促すため、サステナブルな技術開発への助成も検討すべきだ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「【最大2,500万円】新製品・新技術開発の助成金、5月9日より申請受付開始!(〜6月5日まで) | 公益財団法人東京都中小企業振興公社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000034524.html, (参照 2025-05-13).