目次
記事の要約
- Google Workspaceユーザー向けにGeminiモバイルアプリで音声会話機能「Live」が利用可能になった
- Geminiのマルチモーダル機能を活用し、自然な音声で質問への回答を受け取れる
- 5月9日より段階的に展開開始
Gemini Liveのリリース
Googleは、Google Workspaceユーザー向けにGeminiモバイルアプリの音声会話機能「Live」を2025年5月9日よりリリースした。この機能は、Geminiのマルチモーダル機能を活用し、ユーザーは自然な音声で質問を行い、音声による回答を受け取ることができるのだ。
ユーザーはGeminiに質問したり、回答中に質問をしたり、話題を変えることも可能で、より直感的で自然な会話体験を提供する。ブレインストーミング、調査、プレゼンテーション練習など、様々な用途で活用できる点が特徴だ。
カメラや画面の共有機能も備えており、Geminiに視覚情報を提示しながら会話することもできる。画像、ファイル、YouTube動画などのコンテキストを追加して会話することも可能である。
Gemini Liveの機能と利用可能なGoogle Workspaceエディション
項目 | 詳細 |
---|---|
利用可能ユーザー | 18歳以上、Google Workspaceアカウントを持つユーザー |
Google Workspaceエディション | Business Starter、Standard、Plus、Enterprise Starter、Standard、Plus、Education Fundamentals、Standard、Plus、Frontline Starter、Standard、Nonprofits、Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus |
追加サービス | Gemini Business、Gemini Enterprise、Gemini Education、Gemini Education Premium |
Gemini Appsアクティビティ | オンになっており、オフにしたり、アクティビティを削除することはできない |
会話履歴保存期間 | 18ヶ月 |
管理者制御 | なし(Geminiアプリへのアクセスが有効になっている場合、デフォルトで利用可能) |
iOSでの画面共有 | リリースが若干遅延している |
展開ペース | 段階的展開(機能の表示には15日以上かかる可能性がある) |
Geminiのマルチモーダル機能について
GeminiはGoogleが開発した、マルチモーダルAIモデルである。テキスト、画像、音声など、複数の種類の情報を理解し処理することができる。
- テキスト入力への対応
- 画像認識機能
- 音声認識と音声合成機能
これらの機能により、Gemini Liveでは自然で直感的な音声会話体験を実現しているのだ。
Gemini Liveに関する考察
Gemini Liveは、Google Workspaceユーザーの生産性向上に大きく貢献する可能性を秘めている。音声による自然なインタラクションは、従来のテキストベースのインターフェースよりも効率的で、直感的な作業を可能にするだろう。しかし、音声認識の精度や、プライバシーに関する懸念は、今後の課題として考慮する必要がある。
音声認識の精度向上や、ユーザーデータの適切な管理、セキュリティ対策の強化は、サービスの信頼性向上に不可欠だ。また、多言語対応や、より高度な音声合成技術の導入なども、今後の改善点として期待される。これらの課題をクリアすることで、Gemini Liveはさらに多くのユーザーにとって有用なツールとなるだろう。
将来的には、Gemini Liveが他のGoogleサービスとの連携を強化し、よりシームレスなワークフローを実現することが期待される。例えば、Googleドキュメントやスプレッドシートとの統合により、音声によるデータ入力や編集などが可能になれば、生産性の大幅な向上が期待できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- Google Workspace.「 Google Workspace Updates: Conduct in-depth two-way conversations with Gemini Live 」.https://workspaceupdates.googleblog.com/2025/05/gemini-live-in-depth-two-way-conversations.html, (参照 2025-05-13).