目次
記事の要約
- PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management System 1.0のバグを公開
- add-phlebotomist.phpファイルのempid引数の操作によるSQLインジェクション脆弱性
- CVSSスコア6.9(MEDIUM)と複数のHIGHレベルの脆弱性も存在
PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management Systemの脆弱性情報
VulDBは2025年5月6日、PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management System 1.0における深刻な脆弱性を公開した。この脆弱性は、add-phlebotomist.phpファイルのempid引数を操作することでSQLインジェクション攻撃を可能にするものだ。
攻撃はリモートから実行可能であり、既に公開されているため悪用される可能性がある。この脆弱性は、CWE-89(SQL Injection)とCWE-74(Injection)に分類され、CVSS v4では6.9(MEDIUM)と評価されている。しかし、CVSS v3では7.3(HIGH)と評価される複数のベクトルも存在するのだ。
VulDBの報告によると、この脆弱性はcriticalと分類されており、未知の機能に影響を与える可能性がある。PHPGurukulは、この脆弱性に関する修正パッチの提供や対応策の発表を行っていないため、ユーザーは注意が必要だ。
この脆弱性情報は、VulDBのレポート(VDB-307406)で詳細に公開されている。また、Githubのissueトラッキングシステムにも関連情報が投稿されている。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025-05-06 |
更新日 | 2025-05-06 |
影響を受ける製品 | PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management System |
影響を受けるバージョン | 1.0 |
脆弱性タイプ | SQLインジェクション |
CVSS v4 | 6.9 (MEDIUM) |
CVSS v3 | 7.3 (HIGH) (複数) |
攻撃ベクトル | ネットワーク(AV:N) |
攻撃難易度 | 低(AC:L) |
認証 | 不要(PR:N) |
ユーザーインターフェース | 不要(UI:N) |
影響 | 機密性(C:L)、完全性(I:L)、可用性(A:L) |
報告者 | zyyi (VulDB User) |
SQLインジェクション脆弱性について
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法だ。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQLクエリを実行させることが可能になる。
- データベースのデータ漏洩
- データベースの改ざん
- システムの乗っ取り
この脆弱性は、アプリケーションのセキュリティを著しく低下させるため、迅速な対応が求められる。適切な入力検証やパラメータ化クエリなどの対策が重要だ。
PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management System 1.0の脆弱性に関する考察
PHPGurukul Human Metapneumovirus Testing Management System 1.0におけるSQLインジェクション脆弱性は、医療データの漏洩や改ざんといった深刻な事態につながる可能性がある。迅速なパッチ適用が必須であり、ユーザーは最新情報を確認し、必要な対策を講じるべきだ。
今後、同様の脆弱性が他のPHPGurukul製品にも存在する可能性も否定できない。そのため、PHPGurukulは全製品のセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見と修正に努める必要があるだろう。また、ユーザーへのセキュリティに関する啓発活動も重要となる。
この脆弱性の発見と公開は、オープンソースソフトウェアのセキュリティ向上に貢献するだろう。多くの開発者がこの事例を参考に、より安全なアプリケーション開発を行うようになることが期待される。セキュリティ意識の向上と、継続的なセキュリティ対策の重要性を再認識させる契機となるのだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4303」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4303, (参照 2025-05-13).