NICTとカヤック、「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラムを大幅アップデート、クイズ3000問以上

NICTとカヤック、「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラムを大幅アップデート、クイズ3000問以上
PR TIMES より

記事の要約

  • 「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラムがアップデート
  • クイズ問題数が240問から3000問以上に増加
  • 新ミッション機能や集中訓練モードを追加

「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラムの大幅アップデート

株式会社カヤックは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発する「タチコマ・セキュリティエージェント」内のゲーム機能「訓練プログラム」を2024年から企画・開発しており、2025年5月13日に大幅なアップデートを公開した。このアップデートにより、セキュリティやITの知識を楽しく学べる環境がさらに充実したのだ。

今回のアップデートでは、クイズ問題数が大幅に増加し、初心者から上級者まで幅広いレベルのユーザーが学習できるようになった。情報処理推進機構(IPA)試験の過去問題も再編集して収録されているため、試験対策にも活用できる点が大きな特徴だ。

さらに、デイリー&ウィークリーミッション機能や、ゲーム演出をカットした「集中訓練モード」も追加された。ミッション達成で得られる「データピース」を集めると、『攻殻機動隊 SAC_2045』の画像が完成する仕組みも導入されている。ユーザーは楽しみながら継続的に学習を進められるだろう。

UIデザインも刷新され、より没入感のあるゲーム体験を提供する。走行シーンは電脳空間での模擬戦をイメージしたフレームデザインに、コース選択シーンはリング状のUIに変更されている。クイズ画面も連続正解時やタイムボーナス取得時の表示が改善されているのだ。

「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラム アップデート概要

項目詳細
アップデート公開日2025年5月13日
クイズ問題数3000問以上
新機能新ミッション機能、集中訓練モード、UIデザイン刷新
対象セキュリティ学習者、IPA試験受験者
学習方法ゲーミフィケーション、クイズ形式
連携コンテンツ『攻殻機動隊 SAC_2045』
WarpDriveプロジェクト

ゲーミフィケーションについて

ゲーミフィケーションとは、ゲームデザインの要素を非ゲームの文脈に適用することで、エンゲージメントやモチベーションを高める手法である。学習や業務効率化など、様々な分野で活用されている。

  • 学習意欲の向上
  • 継続的な学習促進
  • 楽しみながらの学習

本プログラムでは、ミッション達成による報酬や『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界観を取り入れることで、ユーザーの学習意欲を高め、継続的な学習を促進しているのだ。

「タチコマ・セキュリティエージェント」訓練プログラムに関する考察

今回のアップデートは、クイズ問題数の増加や新機能の追加によって、より多くのユーザーがセキュリティ知識を効率的に習得できる環境を提供した点が評価できる。特に、IPA試験対策にも活用できる点は、IT業界を目指す人にとって大きなメリットとなるだろう。しかし、問題の難易度や質のばらつき、ミッションの設計によっては、ユーザーのモチベーション維持が課題となる可能性もある。

難易度調整機能や、ユーザーの学習進捗に応じたミッションの提示、より魅力的な報酬システムの導入などが考えられる。さらに、多様な学習スタイルに対応するため、テキスト形式での学習コンテンツの追加や、学習内容の進捗状況を可視化する機能の追加なども検討すべきだ。将来的には、他のセキュリティ関連資格試験への対応や、企業向けの研修プログラムへの展開なども期待できるだろう。

継続的なアップデートと改善によって、より多くのユーザーが本プログラムを通じてセキュリティ知識を深め、安全なインターネット利用に貢献できる環境が構築されることを期待する。NICTとカヤックの今後の取り組みから目が離せない。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界でセキュリティを楽しく学べる! NICT「タチコマ・セキュリティエージェント」のゲーム機能、史上最大のアップデート | 株式会社カヤックのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000826.000014685.html, (参照 2025-05-14).

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