
目次
記事の要約
- Liquid社が外国人材採用サイト「NINJA」に不法就労防止システム「GPASS」を提供
- 「GPASS」はeKYC技術で在留資格確認を行い、偽造検知率100%を実現
- 不法就労助長罪の厳罰化に対応し、安全な外国人材採用を支援
Liquid社とグローバルパワー社が外国人材採用サイト「NINJA」に不法就労防止システム「GPASS」を提供開始
株式会社Liquidは2025年5月13日、株式会社グローバルパワーが運営する外国人材採用サイト「NINJA」に、外国人就労管理システム「GPASS」の提供を開始したと発表した。これは外国人特化の求人サイトにおける「GPASS」の初導入事例となる。
「GPASS」は、在留カード情報などの資格情報を正確かつ簡単に管理できるプラットフォームだ。業界トップシェアのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」の技術を活用し、在留カードの真贋判定(偽造検知100%)や失効状況の継続照会を実施する点が特徴である。
「NINJA」に登録する外国人労働者は、「GPASS」を通じて本人確認と在留資格の確認を行う。「GPASS」確認済みのユーザーには「NINJA」上でバッジが付与され、求人企業は信頼性の高い候補者とマッチングできるようになるのだ。
「GPASS」は定期的に在留資格の更新・失効状況を照会し、期限切れが近い、または失効した場合はユーザーに更新を促す通知を出す。情報が更新されない場合はバッジが削除される仕組みだ。
「NINJA」と「GPASS」連携による不法就労防止
項目 | 詳細 |
---|---|
システム名 | GPASS |
提供企業 | 株式会社Liquid |
導入サイト | 外国人材採用サイト「NINJA」 |
運営企業 | 株式会社グローバルパワー |
導入目的 | 不法就労防止、採用ミスマッチ軽減、コンプライアンス強化 |
主な機能 | 在留カードによる本人確認、在留資格の継続確認、偽造検知 |
導入効果 | 信頼性の高い候補者とのマッチング、業務効率化、確認精度向上 |
eKYC技術について
eKYCとは、Electronic Know Your Customerの略で、オンライン本人確認を指す。GPASSは、Liquid社の持つ業界トップシェアのeKYC技術「LIQUID eKYC」を活用している。
- オンラインで本人確認が可能
- 偽造カードの検知精度が高い
- 迅速かつ安全な本人確認を実現
この技術により、外国人労働者の在留資格確認を効率化し、不法就労リスクを低減できるのだ。
「NINJA」と「GPASS」連携に関する考察
「NINJA」と「GPASS」の連携は、外国人材採用における不法就労リスク軽減に大きく貢献するだろう。在留資格の確認を自動化することで、企業の負担を軽減し、迅速な採用プロセスを実現できる。しかし、システムのセキュリティ対策や個人情報保護の観点からの課題も考慮する必要がある。
今後起こりうる問題としては、システム障害やデータ漏洩などが考えられる。これらの問題に対しては、定期的なシステムメンテナンスやセキュリティ監査、万が一の事態に備えたバックアップ体制の構築が重要だ。また、システムの使いやすさや、多言語対応の充実も必要となるだろう。
さらに、GPASSの機能拡張として、在留資格以外の情報(スキル、経験など)の連携や、求人企業と外国人労働者間のコミュニケーション機能の追加なども期待できる。これにより、より効率的で円滑な外国人材採用を実現できるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「業界初導入、外国人材採用サイト「NINJA」が「GPASS」で不法就労防止を実現 | 株式会社Liquidのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000219.000013861.html, (参照 2025-05-14).