
目次
記事の要約
- NTTデータだいちが視覚障がい者向けナビゲーションデバイス「あしらせ」を導入
- 靴装着型デバイスで足への振動で目的地を案内
- 通勤や日常生活の利便性向上、安全管理支援に貢献
NTTデータだいちによる「あしらせ」導入
株式会社Ashiraseが開発した視覚障がい者向け歩行支援デバイス「あしらせ」が、株式会社NTTデータだいちに導入されたことを2025年5月12日に発表した。このデバイスは靴に装着し、専用アプリと連携して足への振動で目的地を案内する仕組みだ。
NTTデータだいちでは、視覚障がいのある従業員の移動における課題解決策として「あしらせ」に着目した。一定期間のトライアルを経て、従業員からの高い評価を得て導入に至ったのだ。
2024年10月より量産モデル「あしらせ2」の販売が開始されており、今回が特例子会社として初の導入事例となる。約600台の販売実績があり、視覚障がいのある従業員の通勤や日常生活における利便性向上、安全管理支援に貢献することが期待されている。
「あしらせ」は、従来の音声案内や地図の確認が不要なため、スムーズで安心感のある移動を可能にする。アプリのAI機能による道路周辺情報の認識や、部屋の中の探し物機能なども、ユーザーのQOL向上に寄与するだろう。
「あしらせ」導入概要
項目 | 詳細 |
---|---|
導入企業 | 株式会社NTTデータだいち |
導入製品 | あしらせ2 |
導入目的 | 視覚障がいのある従業員の通勤・日常生活における利便性向上、安全管理支援 |
導入経緯 | トライアル導入後の従業員からの高い評価 |
導入台数 | 2台 |
特徴 | 靴装着型、足への振動によるナビゲーション、AI機能による周辺情報認識 |
あしらせの機能
あしらせは、靴に装着する小型デバイスとスマートフォンアプリで構成される。足元への振動によって方向を知らせるため、スマートフォンを操作しながら歩く必要がない点が大きな特徴だ。
- 振動による方向指示
- AIによる周辺情報認識
- 目的地までのルート案内
これにより、視覚障がいのあるユーザーは、周囲の状況を把握しながら安全に目的地まで移動できるようになる。
「あしらせ」導入に関する考察
「あしらせ」の導入は、視覚障がいのある従業員の働きやすさ向上に大きく貢献するだろう。通勤や日常生活における移動の負担軽減は、生産性向上にも繋がる可能性がある。しかし、導入にあたっては、従業員への使用方法の教育や、デバイスのメンテナンス体制の構築が必要となるだろう。
今後、起こりうる問題としては、デバイスの誤作動やバッテリー切れなどが考えられる。これらへの対策として、定期的なメンテナンスや、予備バッテリーの用意などが重要となる。また、アプリの使いやすさ向上や、より多くの場所に対応できるよう、機能拡張も必要となるだろう。
将来的には、より多くの視覚障がい者が安心して働ける環境づくりに貢献できるよう、機能の更なる充実や、導入企業の拡大が期待される。多様な障がいを持つ従業員への対応など、更なる課題解決への取り組みも必要となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「特例子会社で初導入、NTTデータだいちが視覚障がい者向けナビゲーションデバイス「あしらせ」を導入 | 株式会社 Ashiraseのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000080967.html, (参照 2025-05-14).