
目次
記事の要約
- かっこ株式会社の不正検知サービス「O-MOTION」を導入
- 元素騎士オンラインの不正アカウント登録が7分の1に減少
- 短期間での導入と運用開始を実現
元素騎士オンラインにおけるO-MOTION導入事例
かっこ株式会社は2025年5月12日、不正ログイン検知サービス「O-MOTION」がメタバース型ブロックチェーンゲーム「元素騎士オンライン」に導入され、不正アカウント登録対策に効果を発揮した事例を発表した。 このサービス導入により、不正アカウント登録が大幅に減少したのだ。
「元素騎士オンライン」は、NFTや暗号資産へのアクセスを可能にする独自ウォレット機能「MV Wallet」を提供するなど、機能進化を続けている。しかし、不正なアカウント登録が運営上の課題となっていた。従来の手動での対策では、新たなアカウントがすぐに作成されるため、効果が限定的だったのだ。
O-MOTION導入によって、デバイス情報の検知が可能となり、不正検知精度が向上した。短期間での導入も実現し、約1~2週間で運用開始に至った。その結果、不正アカウント数は月間アカウント作成数の約3~4%から0.5%未満にまで減少、約7分の1に削減されたのだ。
O-MOTION導入効果と元素騎士オンライン
項目 | 詳細 |
---|---|
サービス名 | 不正ログイン検知サービス「O-MOTION」 |
提供企業 | かっこ株式会社 |
導入ゲーム | メタバース型ブロックチェーンゲーム「元素騎士オンライン」 |
導入効果 | 不正アカウント数を約7分の1に削減 |
導入期間 | 約1~2週間 |
導入前の不正アカウント割合 | 月間アカウント作成数の約3~4% |
導入後の不正アカウント割合 | 0.5%未満 |
不正検知方法 | デバイス情報、IPアドレス、アカウント作成時のロジック |
不正検知サービスO-MOTIONについて
O-MOTIONは、ログイン画面、登録/申込画面への不正ログイン、不正会員登録/口座開設/申込、BOTアタックなどを検知・モニタリングするクラウドサービスだ。特許取得済みの端末特定技術に加え、IPアドレス分析、BOT判別、ネガティブリスト照合などを組み合わせた独自の検知ロジックにより、なりすましやBOTによる不正ログイン、同一人物による複数の口座開設/申込みを高精度に検知する。
- 特許技術によるリアルタイム判定
- 独自の端末特定技術による高精度検知
- API連携による不正ログインの自動遮断
管理画面とアラート通知で不審な挙動を即時に把握し、リアルタイムブロックも可能だ。
O-MOTION導入に関する考察
O-MOTIONの導入は、元素騎士オンラインのセキュリティ強化に大きく貢献したと言える。不正アカウントの減少は、ゲームの健全な運営とユーザー体験の向上に繋がるだろう。しかし、新たな不正手法の出現や、O-MOTION自体の脆弱性発見の可能性も考慮する必要がある。
今後起こりうる問題としては、高度な不正アクセス技術の進化によるO-MOTIONの回避や、サービスの利用コスト増加などが考えられる。これらへの対策として、O-MOTIONの継続的なアップデートと、多層的なセキュリティ対策の導入が重要となるだろう。例えば、ユーザー認証方法の多様化や、不正行為検知アルゴリズムの高度化などが有効な手段だ。
今後追加してほしい機能としては、不正行為の発生状況をより詳細に分析できる機能や、不正行為の発生を予測する機能などが挙げられる。これにより、より効果的な対策を事前に講じることが可能になるだろう。また、ユーザーへのフィッシング対策機能の強化も期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「メタバース型ブロックチェーンゲーム「元素騎士オンライン」、「O-MOTION」導入で不正アカウント登録などのセキュリティ対策を強化 | かっこ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000009799.html, (参照 2025-05-14).