
目次
記事の要約
- ENECHANGEがEV充電スポット情報サイト「EVsmart.net」にwhat3wordsを導入
- 3つの単語で場所を特定し、正確な位置情報を共有可能に
- 広い施設内やチャットでの位置共有、カーナビ連携が容易に
ENECHANGEのEVsmart.netに位置情報技術what3wordsを導入
ENECHANGE株式会社は、運営するEV充電スポット情報サイト「EVsmart.net」において、位置情報技術システム「what3words(ワットスリーワーズ)」を導入したことを2025年4月28日に発表した。この導入により、EVユーザーは充電スポットの位置を正確に把握し、カーナビやスマートフォンアプリへの位置情報共有が容易になる。
what3wordsは、世界中を3メートル四方に区切り、それぞれのマス目に固有の3つの単語を割り当てることで、正確な位置を特定・共有・ナビゲートするシステムだ。EV充電スポットの利用において、施設内での正確な位置が分かりづらいという課題に対し、3つの単語だけで場所を指定できるため、EVユーザーの利便性向上が期待される。
今回の機能強化により、「EVsmart.net」に掲載されている各EV充電スポットの詳細ページに「what3wordsアドレス」が表示されるようになった。これにより、商業施設や立体駐車場など広い敷地内にある充電スポットの場所が分かりやすくなり、チャットアプリや音声入力での位置共有、カーナビへの住所入力なしでの位置情報送信が可能になる。
what3wordsの主な機能と特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
区画 | 世界中を3メートル四方 |
位置特定 | 固有の3つの単語の組み合わせ |
共有方法 | チャット、音声入力、ウェブサイト、アプリ |
導入事例 | SUBARU、三菱自動車、アルプスアルパインの一部カーナビ |
利便性 | ピンポイントな位置特定、住所入力不要 |
what3wordsについて
what3wordsは、世界中のあらゆる場所を3メートル四方の正方形に分割し、それぞれに3つの単語からなるユニークなアドレスを割り当てる位置情報システムである。このシステムは、従来の住所表記では特定が難しい場所や、住所が存在しない場所でも正確な位置を特定できる。
- 3メートル四方の精度
- 3単語で位置を特定
- オフライン利用可能
what3wordsは、災害時の緊急連絡や、配達、ナビゲーションなど、様々な分野で活用されている。シンプルな言葉で場所を特定できるため、言語の壁を超えて誰でも簡単に利用できるのが特徴だ。
EVsmart.netへのwhat3words導入に関する考察
ENECHANGEが「EVsmart.net」にwhat3wordsを導入したことは、EV充電インフラの利便性向上に大きく貢献すると考えられる。特に、広い商業施設や複雑な駐車場内での充電スポットの位置特定が容易になる点は、EVユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。しかし、what3wordsの認知度がまだ低いことが課題として挙げられる。
この課題に対しては、「EVsmart.net」上でのwhat3wordsの使い方に関するチュートリアルや、他のナビゲーションアプリとの連携を強化することで、ユーザーの利用促進を図ることが考えられる。また、今後は充電スポットのリアルタイム情報とwhat3wordsアドレスを組み合わせることで、より高度なナビゲーション機能を提供することが期待されるだろう。
さらに、what3wordsの導入は、EV充電スポットだけでなく、他の施設や場所の位置情報共有にも応用できる可能性がある。ENECHANGEがwhat3wordsの活用事例を積極的に発信することで、位置情報技術の普及に貢献することが期待される。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ENECHANGE、EV充電スポット情報サイト「EVsmart.net」に位置情報技術システム「what3words(ワットスリーワーズ)」を導入 | ENECHANGE株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000443.000017121.html, (参照 2025-04-29).