
目次
記事の要約
- ストラテジットがJOINT iPaaS for SaaSのセキュリティ強化を発表
- IPアドレス制限機能とログイン履歴管理機能を追加リリース
- SaaS間連携の安全性向上を実現
株式会社ストラテジットがSaaS連携ソリューションのセキュリティ強化を発表
株式会社ストラテジットは2025年5月13日、SaaSベンダー向けソリューション『JOINT iPaaS for SaaS』において、セキュリティ要件を強化するための機能である「IPアドレス制限機能」ならびに「ログイン履歴管理機能」をリリースした。これにより、SaaS事業者はより安全にSaaS間の連携を行うことができるようになったのだ。
「IPアドレス制限機能」は、管理者が設定したIPアドレスからのアクセスのみを許可する機能である。設定されていないIPアドレスからのアクセスは拒否されるため、不正アクセスを防ぐことが可能だ。スマートフォンについても、場合によってはアクセスを制御することができる。
一方「ログイン履歴管理機能」は、ユーザー自身のログイン履歴を確認できる機能である。管理者アカウントでは、管理画面から各ユーザーのログイン履歴やIPアドレス情報などを確認できるようになっている。これらの機能強化によって、JOINT iPaaS for SaaSのセキュリティレベルが向上したと言えるだろう。
JOINT iPaaS for SaaSの機能と特長
機能 | 詳細 |
---|---|
IPアドレス制限機能 | 設定されたIPアドレスからのアクセスのみ許可 |
ログイン履歴管理機能 | ユーザーと管理者のログイン履歴確認が可能 |
Embedded iPaaS | 自社プロダクトと他SaaSとの連携開発・管理・運用を効率化 |
ノーコードアプローチ | 技術的専門知識がなくても連携アプリ開発が可能 |
連携アプリ開発期間 | 最短1週間 |
iPaaSについて
iPaaSとは、Integration Platform as a Serviceの略称で、クラウド上で様々なアプリケーションやサービスを連携させるためのプラットフォームである。API連携やデータ連携を容易に行うことができるため、企業におけるシステム連携の効率化に貢献する。
- 様々なアプリケーションの連携を容易にする
- API連携やデータ連携を効率化する
- システム連携による業務効率化を実現する
近年、クラウドサービスの利用増加に伴い、iPaaSの需要は高まっている。様々なサービスを連携させることで、業務プロセス全体の効率化や自動化を実現することが可能になるのだ。
JOINT iPaaS for SaaSに関する考察
今回のセキュリティ強化は、SaaSベンダーにとって大きなメリットとなるだろう。不正アクセスリスクの軽減は、顧客データの保護という観点からも非常に重要であり、信頼性の向上に繋がる。しかし、IPアドレス制限の設定ミスによるアクセス制限や、ログイン履歴の大量データによる管理負荷増加といった問題も考えられる。
これらの問題への対策として、設定ミスを防ぐためのガイドライン整備や、ログイン履歴の効率的な管理ツール導入などが考えられる。また、多要素認証などの追加セキュリティ機能の導入も検討すべきだろう。将来的には、AIを活用した不正アクセス検知機能や、自動化されたセキュリティ設定機能の追加が期待される。
ストラテジットは、今後もJOINT iPaaS for SaaSの機能強化を進め、SaaSベンダーのビジネス成長を支援していくことが期待される。ユーザーニーズを的確に捉え、安全で使いやすいプラットフォームを提供し続けることが重要だ。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ストラテジット、SaaSベンダー向けソリューション「JOINT iPaaS for SaaS」におけるセキュリティ要件強化のお知らせ | 株式会社ストラテジットのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000054025.html, (参照 2025-05-14).