
目次
記事の要約
- ノバルティスが2025年第1四半期の業績を発表
- 売上高15%増、コア営業利益27%増と大幅な成長
- 複数製品の承認取得など、研究開発面でも成果
2025年第1四半期ノバルティス業績
ノバルティスファーマ株式会社は2025年5月13日、2025年第1四半期の業績を発表した。売上高は15%増(実質ベース)、コア営業利益は27%増(実質ベース)と、大幅な成長を遂げている。
この成長は、エンレスト、Kisqali、ケシンプタ、コセンティクス、レクビオ、セムブリックスといった主力製品の好調な販売に牽引されたものだ。コア売上高営業利益率は42.1%と、前年同期比4.0ポイントも上昇している。
営業利益は44%増(実質ベース)、純利益は37%増(実質ベース)、コアEPSは31%増(実質ベース)と、主要な財務指標が軒並み大幅な伸びを示した。フリーキャッシュフローも66%増の34億米ドルに達している。
研究開発面では、Pluvicto、Vanrafia、ファビハルタの承認取得など、複数の重要なマイルストーンを達成した。Remibrutinibについても慢性特発性蕁麻疹適応を世界各国で申請している。
2025年第1四半期ノバルティス業績詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2025年5月13日 |
売上高 | 15%増(実質ベース) |
コア営業利益 | 27%増(実質ベース) |
営業利益 | 44%増(実質ベース) |
純利益 | 37%増(実質ベース) |
コアEPS | 31%増(実質ベース) |
フリーキャッシュフロー | 34億米ドル(米ドルベース 66%増) |
主力製品 | エンレスト、Kisqali、ケシンプタ、コセンティクス、レクビオ、セムブリックス |
承認取得製品 | Pluvicto、Vanrafia、ファビハルタ |
申請中製品 | Remibrutinib |
主要製品の成長要因
ノバルティスの好調な業績は、主力製品群の堅調な成長によるところが大きい。特にKisqali、ケシンプタ、レクビオは、2030年以降の成長を牽引する重要な製品として期待されている。
- Kisqali:実質ベース56%増
- ケシンプタ:実質ベース43%増
- レクビオ:実質ベース72%増
これらの製品は、革新的な治療法を提供することで、市場における高い競争力を維持しているのだ。
ノバルティス2025年第1四半期業績に関する考察
ノバルティスは2025年第1四半期、売上高と利益率の大幅な伸びを達成し、力強い成長を示した。これは、主力製品の好調な販売と、研究開発における複数の承認取得による成果であると言えるだろう。しかし、ジェネリック医薬品との競合や為替変動といったリスクも存在する。
今後、ジェネリック医薬品参入による売上減や、為替変動による利益減少といったリスクへの対応が課題となるだろう。これらのリスクを軽減するためには、新たな製品開発や市場開拓、そしてコスト管理の徹底が必要となる。また、研究開発への継続的な投資も重要だ。
今後のノバルティスには、既存製品の更なる成長と、新たな革新的な医薬品の開発、そして持続可能な成長戦略の実現が期待される。特に、研究開発パイプラインの充実と、市場ニーズを的確に捉えた製品開発が重要となるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ノバルティス、2025年第1四半期に売上高の二桁成長と利益率の大幅な伸び、複数の製品の承認など、力強い勢いを継続 | ノバルティス ファーマ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000302.000040583.html, (参照 2025-05-14).