
目次
記事の要約
- フルスピード、フリービット、ログラフの3社が連携
- 電話コンバージョンを成約数まで計測可能に
- Beyocon、AdSiP、Call Data Bankの機能連携開始
フルスピード、フリービット、ログラフ3社による電話コンバージョン計測ソリューション連携開始
株式会社フルスピード、フリービット株式会社、株式会社ログラフの3社は2025年5月13日、広告計測ツール「Beyocon」、電話効果測定サービス「AdSiP」、コールトラッキングシステム「Call Data Bank」の機能連携を開始したと発表した。これにより、電話コンバージョンを成約数まで計測できるようになったのだ。
従来、電話コンバージョンはコール数しか計測できず、成約数やユーザー行動の分析は困難だった。しかし今回の連携により、BeyoconにAdSiPの効果計測用電話番号とCall Data Bankの通話ログを統合することで、電話経由の成約数を計測できるようになった。広告担当者は、申込フォームと電話経由の成約件数を一括管理し、正確な広告効果測定と分析が可能になる。
さらに、電話コンバージョンに至るまでのユーザー行動経路も可視化できるため、どの広告施策が電話経由の成約に繋がりやすいか、どのキーワードやクリエイティブが有効かといったデータに基づいた広告予算配分の最適化を実現できる。このソリューションは、電話コンバージョンを重要指標とする企業のマーケティング施策の成果最大化に貢献するだろう。
この連携によって、広告経由での電話コンバージョンの計測が可能となり、電話コンバージョンをマーケティング施策の重要指標とする企業において、広告の成果最大化や予算配分の最適化を実現するのだ。
各社のサービス概要
サービス名 | 提供企業 | 概要 | URL |
---|---|---|---|
Beyocon | 株式会社フルスピード | 広告媒体別、キャンペーン別など様々な角度から顧客獲得経路や獲得数を可視化する広告計測ツール | Beyocon |
AdSiP | フリービット株式会社 | 媒体に効果計測用の電話番号を表示し、通話ログから広告効果を可視化する電話効果測定サービス | AdSiP |
Call Data Bank | 株式会社ログラフ | 電話からの問合せや注文などの成果をWEBコンバージョンと同じように扱い、WEBデータと紐付けて分析できるコールトラッキングシステム | Call Data Bank |
コールトラッキングシステムについて
コールトラッキングシステムは、電話による顧客接点を正確に計測し、分析するためのシステムだ。従来のシステムでは、電話による問い合わせ件数しか把握できなかったが、Call Data Bankのような高度なシステムでは、通話内容や成約状況なども把握できる。
- 通話内容の録音・保存
- 通話時間や発信元情報の記録
- WEB広告との連携による効果測定
これにより、より詳細な顧客行動分析が可能となり、マーケティング戦略の最適化に役立つだろう。
電話コンバージョン計測ソリューションに関する考察
今回の3社連携による電話コンバージョン計測ソリューションは、オフラインデータとオンラインデータの統合によるROASベースでの広告運用を可能にする点で大きなメリットがある。これにより、広告効果の測定精度が向上し、より効率的な広告運用が可能になるだろう。しかし、データ連携の複雑さや、プライバシー保護に関する課題も考慮する必要がある。
今後起こりうる問題としては、データ連携におけるエラーや、システムのメンテナンスによる運用停止などが考えられる。これらの問題に対しては、堅牢なシステム設計と、迅速な対応体制の構築が重要だ。また、多様な広告媒体やCRMシステムとの連携強化も必要となるだろう。
今後追加してほしい機能としては、AIを活用した通話内容の自動分析機能や、顧客セグメントに応じたレポート作成機能などが挙げられる。これにより、より高度なマーケティング分析が可能となり、ビジネスの成長に貢献するだろう。さらに、多言語対応やグローバル展開も期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「運用型広告の電話コンバージョンを成約まで計測!フルスピード「Beyocon」とフリービット「AdSiP」がグループ間でのソリューションを組み合わせ、ログラフ「Call Data Bank」と機能連携 | 株式会社フルスピードのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000018628.html, (参照 2025-05-14).