
目次
記事の要約
- モルフォが車載AI技術を「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」で初公開
- 単眼カメラ距離推定やAI動画要約など新製品・技術を展示
- 5月21日から23日、パシフィコ横浜で開催
モルフォ、車載AI技術を「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」で初公開
株式会社モルフォは、2025年5月21日から23日までの3日間、パシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展すると発表した。同社は、車載カメラ映像を活用したAI技術を中心に、複数の新製品とAI技術をリアル会場で初公開する予定だ。
展示される技術には、オートキャリブレーション技術『Morpho Visual Calibrator』、画像からの三次元再構成技術『Morpho Photogrammetry Toolkit』、AI単眼カメラ距離推定技術『Morpho Distance Scanner』、AI動画要約技術『Morpho Video Summary』などがある。これらの技術は、自動車の製造工程や運転支援システムなどに活用できる可能性を秘めているのだ。
さらに、車載向けVLM(Vision-Language Model)の研究開発成果も参考出展として紹介される予定である。これは、車載カメラ映像をVLMに入力することで、シーン分析を実行し、従来のAIでは困難だった「総合的なシーン危険度」といった高次の情報を抽出できる技術だ。これらの技術は、モビリティの未来像を大きく変える可能性を秘めている。
出展製品一覧
製品名 | 概要 |
---|---|
Morpho Visual Calibrator | AIを利用したオートキャリブレーション技術 |
Morpho Photogrammetry Toolkit | 画像からの三次元再構成技術 |
Morpho Distance Scanner | AI単眼カメラ距離推定技術 |
Morpho Video Summary | AI動画要約技術 |
車載向けVLM | Vision-Language Modelを活用したシーン分析技術(参考出展) |
AI単眼カメラ距離推定技術について
AI単眼カメラ距離推定技術『Morpho Distance Scanner』は、RGBカメラで撮影された1枚の画像から対象物までの距離を推定するソフトウェアだ。この技術は、追加のハードウェアを必要とせず、既存の車載カメラをそのまま活用できる点が大きな特徴である。
- 既存カメラの活用でコスト削減
- 高精度な距離推定を実現
- 自動運転技術への応用が期待
高速・高精度な距離推定を実現することで、自動運転システムの安全性向上や、より高度な運転支援システムの開発に貢献できるだろう。
「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」出展に関する考察
モルフォによる「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」への出展は、同社の車載AI技術の市場浸透を加速させる上で大きな一歩となるだろう。展示会でのデモを通して、多くの関係者へ技術力をアピールし、具体的な導入事例を増やすことが期待できる。しかし、競合他社の技術開発も進んでいるため、技術優位性を維持し続けるための継続的な研究開発が不可欠だ。
今後の課題としては、技術の信頼性向上と、顧客ニーズへの迅速な対応が挙げられる。特に自動運転システムへの応用を考えると、高い信頼性と安全性は必須条件である。また、顧客の多様なニーズに対応するためには、柔軟なカスタマイズやサポート体制の構築も重要となるだろう。
将来的には、より高度なAI技術と、他のセンサー技術との連携による統合的なソリューションの提供が期待される。例えば、LiDARやレーダーとの融合により、より正確で安全な運転支援システムを実現できる可能性がある。モルフォの今後の技術革新に期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「モルフォ、5月21日から23日までパシフィコ横浜で開催の「人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA」に出展 | 株式会社モルフォのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000064140.html, (参照 2025-05-14).