レノボ、AMD Ryzen AI PRO搭載ThinkPad Pシリーズ2機種を発表、AI処理能力向上と拡張性を両立

レノボ、AMD Ryzen AI PRO搭載ThinkPad Pシリーズ2機種を発表、AI処理能力向上と拡張性を両立
PR TIMES より

記事の要約

  • レノボがThinkPad P14s Gen 6 AMDとThinkPad P16s Gen 4 AMDを発表
  • AMD Ryzen AI PROプロセッサー搭載でAI処理能力向上
  • ユーザー交換可能なバッテリーとメモリ増設に対応

レノボ、AMD APU搭載モバイルワークステーション2機種を発表

レノボ・ジャパン合同会社は2025年5月13日、モバイルワークステーション「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」と「ThinkPad P16s Gen 4 AMD」を発表した。これらの新モデルは、AI処理に特化したAMD Ryzen AI PROプロセッサーを搭載し、50 TOPSのNPU性能によりAIタスクを高速に処理できる点が特徴だ。

ThinkPad P14s Gen 6 AMDは、最薄部約10.9mm、質量約1.39kg~と携帯性に優れ、個人ユーザーやスモールビジネスに最適化された構成を提供する。ThinkPad P16s Gen 4 AMDは、16型の大画面ディスプレイと豊富なポート類、テンキーを備え、エントリー向けおよび大手企業の大規模導入に適したワークステーションだ。

両モデルともユーザー自身によるバッテリー交換やメモリ増設が可能で、長期間の使用や将来的な拡張にも対応する。さらに、ビジネスシーンで重宝するRJ-45ポートを標準装備し、安定した有線ネットワーク接続を実現している。オンボードグラフィックスはISV認証を取得しており、CADやクリエイティブアプリケーションも快適に動作するのだ。

レノボは、これらの新モデルによって、プロフェッショナルユーザー向けにAMD搭載モバイルワークステーションの選択肢を広げると発表している。

製品仕様比較

項目ThinkPad P14s Gen 6 AMDThinkPad P16s Gen 4 AMD
OSWindows 11 Pro 64bit/Windows 11 Home 64bitWindows 11 Pro 64bit/Windows 11 Home 64bit
プロセッサーAMD Ryzen AI PROプロセッサーAMD Ryzen AI PROプロセッサー
グラフィックスAMD Radeon グラフィックス(ISV認証取得)AMD Radeon グラフィックス(ISV認証取得)
メモリ最大96GB(ユーザー交換可能)最大96GB(ユーザー交換可能)
ストレージ最大2TB最大2TB
ディスプレイ14型 WUXGA/2.8K OLED16.0型 WUXGA/WQUXGA OLED
バッテリーユーザー交換可能 動画再生時 約12.4時間・アイドル時 約25.2時間ユーザー交換可能 動画再生時 約14.4時間・アイドル時 約30.7時間
本体質量約1.39kg~約1.71kg~
発売日2025年5月16日2025年5月13日
価格(例)税込336,600円(Ryzen AI 7 Pro, 32GBメモリ, 512GB SSD, Windows 11 Pro)税込364,100円(Ryzen AI 7 Pro, 32GBメモリ, 512GB SSD, Windows 11 Pro)
ThinkPad P14s Gen 6 AMD詳細ThinkPad P16s Gen 4 AMD詳細

AMD Ryzen AI PROプロセッサーについて

AMD Ryzen AI PROプロセッサーは、AI処理に特化したNPU(Neural Processing Unit)を搭載している。このNPUは、従来のCPUやGPUと比較してAI処理を高速かつ効率的に実行できる点が特徴だ。

  • AI処理の高速化
  • 低消費電力
  • 画像認識や自然言語処理などのAIタスクに最適化

これにより、モバイルワークステーションにおいても、高度なAI機能をスムーズに利用できるようになっている。AI関連のアプリケーション開発や利用において大きなメリットとなるだろう。

ThinkPad P14s Gen 6 AMDとThinkPad P16s Gen 4 AMDに関する考察

ThinkPad P14s Gen 6 AMDとThinkPad P16s Gen 4 AMDは、AMD Ryzen AI PROプロセッサーの搭載により、AI処理能力が大幅に向上した点が大きなメリットだ。ユーザー交換可能なバッテリーやメモリは、保守性と拡張性を高め、長期的な利用に適していると言えるだろう。

しかし、価格が比較的高い点が課題となる可能性がある。また、オンボードグラフィックスであるため、高度なグラフィック処理を必要とするアプリケーションでは、パフォーマンスに限界があるかもしれない。そのため、ユーザーは自身の用途に合ったモデルを選択する必要があるだろう。

今後の展開としては、より高性能なプロセッサーやグラフィックスの搭載、さらなる軽量化などが期待される。また、AI機能の更なる強化や、より幅広いアプリケーションへの対応も必要となるだろう。レノボには、ユーザーニーズに応じた継続的な製品改良を期待したい。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「レノボ、AMD APU搭載モバイルワークステーションを新たにラインアップに追加「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」「ThinkPad P16s Gen 4 AMD」発表 | レノボ・ジャパン合同会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000013608.html, (参照 2025-05-14).

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