
目次
記事の要約
- 聖隷福祉事業団がDMATカーを導入
- 5月19日に聖隷三方原病院でお披露目会開催
- 災害時における迅速な救護活動強化
聖隷福祉事業団、DMATカー導入と初のお披露目会開催
社会福祉法人聖隷福祉事業団は、災害派遣医療チーム(DMAT)の移動用車両としてDMATカーを初導入し、2025年5月19日にそのお披露目会を開催する予定だ。この車両は、災害発生時に医師などの医療チームが迅速に現場へ駆けつけ、負傷者を救助するために医療機器や通信設備を搭載した高機動車両である。
2024年1月の能登半島地震での支援活動経験を踏まえ、被災地での悪路走行にも対応できる車両の導入が検討され、今回の導入に至った。聖隷三方原病院にはスズキのエスクード、聖隷浜松病院にはトヨタのハイエーススーパーロング(トヨタ救急車)が導入される予定だ。
両病院は連携して迅速かつ効果的な救護活動を行うことを目指しており、地域企業からの寄付も車両購入を後押しした。今後、被災地支援活動に一層力を入れていくとしている。
DMATカー導入概要
病院名 | 車両 | 特別装備 |
---|---|---|
聖隷三方原病院 | スズキ エスクード | 赤色灯(サイレン含)、車内100V電源(600W)、車載wifi 他 |
聖隷浜松病院 | トヨタ ハイエース スーパーロング(トヨタ救急車) | 衛星携帯電話、カーサイドタープ 他 |
DMATについて
DMATとは、災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略称である。医師、看護師、その他医療関係者で構成され、大規模災害発生時に被災地へ派遣され、初期医療活動を行う。
- 迅速な初期医療提供
- 重症患者の選別と搬送
- 医療現場の維持・確保
DMATは、災害発生時の医療体制を迅速に構築し、多くの命を救うために重要な役割を担っているのだ。
DMATカー導入に関する考察
DMATカーの導入は、災害時の医療支援体制強化に大きく貢献するだろう。迅速な現場到着と初期医療の提供により、多くの命を救うことが期待できる。しかし、車両の維持管理や隊員の訓練など、継続的な運用コストや体制整備が必要となるだろう。
起こりうる問題としては、車両の故障や通信障害などが挙げられる。これらへの対策として、定期的な点検整備や予備車両の確保、通信システムの冗長化などが考えられる。また、将来的には、ドローンやAI技術などを活用した遠隔医療支援システムとの連携も検討すべきだ。
今後、災害規模や種類に合わせた車両のバリエーションを増やすことや、医療機器の更なる充実を期待したい。被災地への迅速な対応と、より質の高い医療提供を実現することで、被災者の安心感と安全性を高めることができるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「命を救う新戦力!初導入したDMATカーのお披露目会を開催 | 社会福祉法人 聖隷福祉事業団のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000077508.html, (参照 2025-05-14).