D-Link DIR-600L バージョン2.07B01以前の深刻な脆弱性CVE-2025-4345が公開

記事の要約

  • D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4345が公開された
  • formSetLog関数におけるバッファオーバーフローが原因
  • 既にサポート終了済みの製品に影響

D-Link DIR-600Lの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月6日、D-Link DIR-600Lルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4345に関する情報を公開した。この脆弱性は、formSetLog関数におけるバッファオーバーフローに起因するもので、リモートから攻撃が可能であることが確認されているのだ。

影響を受けるのは、バージョン2.07B01以前のD-Link DIR-600Lである。攻撃者は、host引数を操作することでバッファオーバーフローを引き起こし、システムを制御したり、機密情報を盗む可能性がある。この脆弱性は、既にD-Link社によってサポートが終了している製品に影響を与えるものだ。

CVSSスコアは、バージョンによって8.7~9.0と高く評価されており、深刻な脅威と認識されている。そのため、該当製品を使用しているユーザーは、速やかに代替製品への移行を検討する必要があるだろう。早急な対応が求められる。

脆弱性詳細と影響範囲

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4345
影響を受ける製品D-Link DIR-600L (バージョン2.07B01以前)
脆弱性の種類バッファオーバーフロー
影響を受ける関数formSetLog
攻撃方法リモート攻撃
CVSSスコア8.7~9.0
製品ステータスサポート終了
VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性である。これは、プログラムが予期しない動作を引き起こしたり、クラッシュしたり、悪意のあるコードを実行される可能性がある。

  • データの書き込み先が制限されていない
  • 入力データの検証が不十分
  • メモリ管理の不備

バッファオーバーフローは、様々な攻撃手法の基盤となるため、テクノロジー開発においては、入力データの検証やメモリ管理を徹底することが重要だ。適切な対策を講じることで、セキュリティリスクを軽減できる。

CVE-2025-4345に関する考察

D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4345は、既にサポートが終了している製品に影響を与えるものの、リモート攻撃が可能であることから、依然として深刻な脅威であると言える。多くのユーザーが未だにこの製品を使用している可能性があり、攻撃の標的となるリスクは高いだろう。

今後、同様の脆弱性が他のD-Link製品や他社製品でも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティアップデートや脆弱性情報の確認が不可欠だ。また、古い機器の使用は避け、セキュリティ対策を強化することが重要である。

この脆弱性の発見は、サポート終了製品のセキュリティリスクを改めて認識させるものとなった。メーカーは、サポート終了製品についても、可能な範囲でセキュリティ対策を提供する体制を整えるべきだろう。ユーザーは、常に最新のセキュリティ情報を把握し、適切な対策を講じる必要がある。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4345」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4345, (参照 2025-05-15).

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