
目次
記事の要約
- freeeがAIコンセプトを発表
- AIを活用した各種サービスのクローズドβ版提供開始
- 経費精算、年末調整、請求書発行、勤怠チェック、工数管理をAIで効率化
freeeがAIコンセプトを発表、AI搭載サービス提供開始
freee株式会社は2025年5月14日、AIコンセプトを発表し、AIを活用した各種サービスをクローズドβ版として提供開始した。これは同社が掲げる「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションに基づき、「統合flow」とAIを組み合わせたプロダクト開発によるものだ。
freeeは「統合flow」という、Work flow、Communication flow、Data flowから成るフレームワークを基盤に、AIを統合することで、スモールビジネスの経営と組織の進化を目指している。AIの活用により、バックオフィス業務の効率化だけでなく、マーケティングのパートナーとしての役割も担うことを目指しているのだ。
具体的には、freee AI(β版)というAIエージェントが各プロダクトに導入され、ユーザーに代わって日々の業務を遂行する。このAIエージェントは、経費精算、年末調整、請求書発行、勤怠チェック、工数管理といった業務を自動化・効率化する機能を提供する予定だ。
freee AI搭載サービス一覧
サービス名 | 機能概要 | 提供開始時期 | 対象 |
---|---|---|---|
freee AI(β版) | AIエージェントによる業務自動化 | 2025年5月14日申込受付開始 | freeeユーザー |
まほう経費精算(β版) | チャット内容解析による事前申請、領収書撮影による経費申請 | 2025年5月14日申込受付開始 | freeeユーザー |
AI年末調整アシスト | 書類撮影による年末調整記入アシスト、エラー検知機能 | 2025年末調整より提供開始 | freeeユーザー |
AIチャット請求(β版) | AIによる請求書発行自動化 | 2025年5月14日申込受付開始 | freeeユーザー |
AI勤怠チェッカー(β版) | AIによる勤怠チェック、不備従業員への自動連絡 | 2025年5月14日申込受付開始 | freeeユーザー |
AI工数マネージャー(β版) | 業務時間自動分析、生産性向上ポイント提案 | 2025年5月14日申込受付開始 | freeeユーザー |
統合flowについて
freeeのAI活用は「統合flow」というフレームワークに基づいて開発されている。これはWork flow、Communication flow、Data flowの3つの流れを統合したもので、freee独自の業務体験を提供する基盤となっている。
- 業務効率化
- データ連携の強化
- 情報の一元管理
この統合flowにAIを組み合わせることで、より高度な統合体験を実現し、多くの領域への展開が可能になるのだ。
freee AIサービスに関する考察
freeeのAIサービスは、スモールビジネスの業務効率化に大きく貢献するだろう。特に、経理業務の負担軽減は大きなメリットであり、人材不足に悩む企業にとって救世主となる可能性がある。しかし、AIの導入には、データセキュリティやプライバシー保護といった課題も存在する。
AIによる誤判定やシステム障害による業務停止のリスクも考慮する必要がある。そのため、freeeは、AIの精度向上とシステムの安定性確保に継続的に取り組む必要があるだろう。また、ユーザーへの丁寧なサポート体制の構築も重要だ。
将来的には、freee AIがより高度な経営分析や予測機能を提供し、マーケティング判断を支援するような進化を期待したい。AIによる自動化が進むことで、マーケティング者はより戦略的な業務に集中できるようになり、スモールビジネスの成長を加速させるだろう。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「freeeのAIコンセプトを発表 「統合flow」×「AI」でスモールビジネスの経営と組織を進化 | フリー株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001796.000006428.html, (参照 2025-05-15).