inclusionAI AWorldの深刻な脆弱性CVE-2025-4032が公開、OSコマンドインジェクションのリスク

記事の要約

  • inclusionAI AWorldの脆弱性CVE-2025-4032が公開された
  • shell_tool.pyのsubprocess.run/subprocess.Popen関数にOSコマンドインジェクションの脆弱性
  • リモートからの攻撃が可能で、深刻度レベルはクリティカルと評価されている

inclusionAI AWorldの脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月28日、inclusionAI AWorldにおける深刻な脆弱性CVE-2025-4032に関する情報を公開した。この脆弱性は、AWorld/aworld/virtual_environments/terminals/shell_tool.pyファイルのsubprocess.run/subprocess.Popen関数に存在するOSコマンドインジェクションである。

この脆弱性により、リモートからの攻撃が可能となる。攻撃の複雑さは高いと評価されているものの、公開されたエクスプロイトコードが存在するため、悪用される可能性があるのだ。inclusionAI AWorldはバージョン管理を行っていないため、影響を受けるバージョンと影響を受けないバージョンに関する情報は提供されていない。

VulDBの報告によると、この脆弱性はクリティカルと評価されており、迅速な対応が必要となる。攻撃者はOSコマンドを実行できるため、システムの乗っ取りやデータの漏洩といった深刻な被害につながる可能性がある。

脆弱性詳細と関連情報

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4032
公開日2025-04-28
影響を受ける製品inclusionAI AWorld (バージョン情報なし)
脆弱性の種類OSコマンドインジェクション
深刻度クリティカル
CVSSスコア4.0 (CVSS:4.0/AV:N/AC:H/AT:N/PR:L/UI:N/VC:L/VI:L/VA:L/SC:N/SI:N/SA:N)
報告者ybdesire (VulDB User)
関連情報VulDBGitHub

OSコマンドインジェクションについて

OSコマンドインジェクションとは、アプリケーションへの不正な入力によって、オペレーティングシステムのコマンドを実行させる攻撃手法である。攻撃者は、アプリケーションがユーザー入力に基づいてシステムコマンドを実行する際に、悪意のあるコマンドを注入することで、システムを制御しようとする。

  • 予期せぬコマンド実行
  • システムの乗っ取り
  • データの改ざん・漏洩

この攻撃は、適切な入力検証やエスケープ処理が行われていないアプリケーションで発生しやすい。そのため、開発者は安全なコーディング規約を遵守し、ユーザー入力の検証を徹底することが重要だ。

inclusionAI AWorld脆弱性に関する考察

inclusionAI AWorldにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性は、システムのセキュリティに深刻な脅威を与える。迅速なパッチ適用や対策が求められるのは言うまでもない。バージョン管理が行われていない点が問題であり、影響範囲の特定が困難な点が懸念材料だ。

今後、同様の脆弱性が他のinclusionAI製品にも存在する可能性がある。そのため、inclusionAIは全製品のセキュリティ監査を実施し、脆弱性の有無を確認する必要があるだろう。また、バージョン管理システムの導入も急務である。

ユーザーは、この脆弱性に関する情報を常に確認し、最新のセキュリティ対策を講じるべきだ。攻撃を未然に防ぐためには、定期的なソフトウェアアップデートとセキュリティ意識の向上が不可欠である。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4032」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4032, (参照 2025-05-15).

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