NTT西日本グループ、サイバーセキュリティ支援サービス「Cybersecurity Primary Care」開始

NTT西日本グループ、サイバーセキュリティ支援サービス「Cybersecurity Primary Care」開始
PR TIMES より

記事の要約

  • NTT西日本グループがサイバーセキュリティ支援サービス「Cybersecurity Primary Care」を開始
  • 自治体や企業のセキュリティ課題解決に向けた総合的な支援を提供
  • 2025年5月よりサービス開始、段階的なサービス提供・拡充を予定

NTT西日本グループが「Cybersecurity Primary Care」を開始

NTT西日本グループは、2025年5月より自治体や企業のセキュリティ課題を解決する「Cybersecurity Primary Care」の取り組みを開始した。このサービスは、医療のプライマリ・ケアの考え方を応用し、サイバーセキュリティ対策を日常的な健康管理のように捉える発想に基づいているのだ。

セキュリティ対策の相談窓口に加え、セキュリティ診断、ASM(Attack Surface Management)、SOC(Security Operation Center)など、総合的なセキュリティ支援を提供する。顧客との継続的な接点を持ち、潜在的な課題の特定と適切な対策の実施により、セキュリティの健康維持増進に貢献することを目指している。

高度化するサイバー攻撃への対策として、専門知識がなくても安心して利用できる総合的なセキュリティ支援を提供することで、地域社会のサイバーセキュリティ意識向上に貢献するとしている。

Cybersecurity Primary Careの概要とサービス計画

サービスフェーズ内容提供時期
健康管理(統治・特定)組織のセキュリティ状態診断、リスク可視化、よろず相談サービス、ASM、脆弱性管理2025年10月以降
予防(防御)健康管理の結果に基づく防御策実施、ネットワークセキュリティ、ウイルス対策2025年10月以降
検査・診察(検知)24時間365日監視体制、脅威の兆候検知、SOC/NOC、EDR2025年10月以降
治療(対応・復旧)インシデント対応、マルウェア解析、フォレンジック調査2025年10月以降
Cybersecurity Primary Care

ASM(Attack Surface Management)について

ASMとは、Attack Surface Managementの略称である。組織が保有するIT資産のうち、サイバー攻撃の対象となりうる攻撃対象領域を把握、管理することで、セキュリティリスクを低減する取り組みだ。

  • 攻撃対象領域の特定
  • 脆弱性の発見と対策
  • リスクの軽減

ASMは、サイバー攻撃の被害を最小限に抑えるために重要な役割を果たす。継続的な監視と対策によって、組織全体のセキュリティレベルの向上に貢献するのだ。

Cybersecurity Primary Careに関する考察

「Cybersecurity Primary Care」は、専門知識が不足している自治体や企業にとって、非常に有益なサービスであると言える。顧客のセキュリティ状態を継続的に把握し、潜在的な課題を早期に発見できる体制は、大きな強みだ。しかし、サービスの利用にはコストがかかる可能性があり、予算の制約がある組織にとっては導入の障壁となる可能性もあるだろう。

今後、サイバー攻撃の手法はますます高度化していくことが予想される。そのため、NTT西日本グループは、常に最新の技術動向を把握し、サービス内容を継続的に改善していく必要があるだろう。また、顧客への教育や啓発活動も重要であり、セキュリティ意識の向上を支援することで、より効果的なセキュリティ対策を実現できるはずだ。

将来的には、AIを活用した自動化されたセキュリティ診断や、多様な業界のセキュリティガイドラインへの対応など、更なる機能拡張が期待される。これにより、より多くの組織が本サービスの恩恵を受け、地域社会全体のサイバーセキュリティレベルの向上に貢献できるようになるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「地域社会のサイバーセキュリティ意識を高める「Cybersecurity Primary Care」の取り組み開始について | NTTビジネスソリューションズ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000085099.html, (参照 2025-05-15).

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