目次
記事の要約
- PHPGurukul Student Record System 3.20にSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-4108が発見された
- add-subject.phpファイルの引数sub1の操作がSQLインジェクション攻撃を招く
- リモートからの攻撃が可能で、CVSSスコアは6.9(MEDIUM)から7.5(HIGH)と評価されている
PHPGurukul Student Record System 3.20の脆弱性情報公開
VulDBは2025年4月30日、PHPGurukul Student Record System 3.20における深刻な脆弱性CVE-2025-4108を公開した。この脆弱性は、add-subject.phpファイルの引数sub1を操作することでSQLインジェクション攻撃が可能になるというものだ。
攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用できるため、システムへの不正アクセスやデータ改ざんといった深刻な被害が発生する可能性がある。この脆弱性は既に公開されており、悪用されるリスクも高いとVulDBは警告しているのだ。
PHPGurukul Student Record Systemの開発元であるPHPGurukulは、この脆弱性に関する修正パッチを公開する予定であると発表している。ユーザーは速やかにシステムのアップデートを行う必要があるだろう。
脆弱性詳細と対応策
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性名 | CVE-2025-4108 |
影響を受ける製品 | PHPGurukul Student Record System 3.20 |
脆弱性の種類 | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | /add-subject.php |
攻撃ベクトル | ネットワーク(AV:N) |
攻撃難易度 | 低(AC:L) |
認証 | 不要(PR:N) |
ユーザーインターフェース | 不要(UI:N) |
CVSS v3.1 スコア | 7.3 (HIGH) |
CVSS v3.0 スコア | 7.3 (HIGH) |
CVSS v2.0 スコア | 7.5 |
公開日 | 2025-04-30 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができるのだ。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションを防ぐためには、パラメータ化されたクエリを使用したり、入力値のバリデーションを徹底する必要がある。適切なセキュリティ対策を講じることで、このような攻撃からシステムを保護することができる。
CVE-2025-4108に関する考察
PHPGurukul Student Record System 3.20におけるSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-4108は、システムのセキュリティに深刻な脅威を与えるものである。迅速な対応が求められるため、開発元による迅速なパッチ提供とユーザーによるアップデートが重要だ。この脆弱性の発見は、オープンソースソフトウェアのセキュリティ確保の重要性を改めて示している。
今後、同様の脆弱性が他のオープンソースソフトウェアでも発見される可能性がある。そのため、開発者はセキュリティに関するベストプラクティスを遵守し、定期的なセキュリティ監査を実施する必要があるだろう。ユーザーも、テクノロジーのアップデートを怠らず、セキュリティ意識を高めることが重要だ。
さらに、この脆弱性のような問題を未然に防ぐための開発プロセスや、脆弱性発見後の迅速な対応体制の構築が重要となる。セキュリティ対策の強化と継続的な改善によって、より安全なシステム運用を目指していくべきだ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4108」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4108, (参照 2025-05-15).