目次
記事の要約
- PHPGurukul Student Record System 3.20のバグを公開
- change-password.phpファイルのSQLインジェクション脆弱性
- CVSSスコア6.9(MEDIUM)と7.3(HIGH)の深刻な脆弱性
PHPGurukul Student Record Systemの脆弱性情報
VulDBは2025年4月29日、PHPGurukul Student Record System 3.20における深刻なセキュリティ脆弱性を公開した。この脆弱性は、change-password.phpファイル内のSQLインジェクションであり、攻撃者はリモートから悪用可能である。
currentpassword引数の操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となるため、データベースへの不正アクセスやデータ改ざんといった深刻な被害につながる可能性がある。この脆弱性は、既に公開されており、悪用されるリスクも高いのだ。
VulDBは、この脆弱性に関する詳細な情報を公開し、開発者やユーザーに対し、迅速な対応を呼びかけている。CVE-2025-4073として登録されており、早急な対策が必要だ。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-4073 |
公開日 | 2025-04-29 |
更新日 | 2025-04-29 |
影響を受ける製品 | PHPGurukul Student Record System 3.20 |
脆弱性タイプ | SQLインジェクション |
影響を受けるファイル | /change-password.php |
攻撃ベクトル | リモート |
CVSSスコア(MEDIUM) | 6.9 |
CVSSスコア(HIGH) | 7.3 |
CWE | CWE-89, CWE-74 |
SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることが可能になる。
- データベースへの不正アクセス
- データの改ざん・削除
- システムの乗っ取り
SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて最も深刻な脅威の一つであり、適切な対策が不可欠だ。
PHPGurukul Student Record System 3.20の脆弱性に関する考察
PHPGurukul Student Record System 3.20におけるSQLインジェクション脆弱性は、ユーザーのパスワード情報や個人情報といった機密データの漏洩リスクを高めるため、非常に危険だ。迅速なパッチ適用やシステムのアップデートが求められる。
今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性がある。そのため、開発元による迅速なパッチ提供と、ユーザーによるアップデートの実施が重要となるだろう。また、定期的なセキュリティ監査の実施も有効な対策となる。
将来的には、より安全な認証システムの導入や、入力値のバリデーション強化など、根本的な対策を講じる必要がある。さらに、セキュリティに関する教育や啓発活動も重要であり、ユーザーのセキュリティ意識向上も不可欠だ。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-4073」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4073, (参照 2025-05-15).