リコージャパン、RICOH デジタルバディにSharePoint連携機能を追加

リコージャパン、RICOH デジタルバディにSharePoint連携機能を追加
PR TIMES より

記事の要約

  • RICOH デジタルバディがSharePoint連携に対応
  • 外部ストレージ連携オプションとして提供開始
  • SharePoint上のファイルも回答作成に利用可能に

RICOH デジタルバディとSharePoint連携開始

リコージャパン株式会社は2025年5月14日、生成AIサービス「RICOH デジタルバディ」にSharePoint連携機能を追加した「外部ストレージ連携」オプションの提供を開始した。このオプションは有償で提供されるもので、Microsoft社が提供するSharePointとの連携を実現する。

これにより、企業ユーザーはSharePointに保存されたファイルも、個別にアップロードすることなく「RICOH デジタルバディ」の回答作成に利用できるようになった。SharePoint上のファイル情報が更新された際は、「RICOH デジタルバディ」上でも自動的に情報が更新されるため、情報の更新の手間を大幅に削減できるのだ。

「RICOH デジタルバディ」はRAG(検索拡張生成)技術を活用したソリューションであり、PDFやWordなどの既存ファイルに加え、SharePoint上のファイルも情報源として活用できるようになったことで、より効率的な情報活用が可能となる。利用部門や対象業務など用途に応じて複数のデジタルバディを作成することも可能だ。

今回の「外部ストレージ連携」オプションの提供により、リコージャパンは、お客様の用途や環境に合わせた、さまざまな生成AIの活用ニーズに応えるとしている。

RICOH デジタルバディの機能と連携サービス

項目詳細
サービス名RICOH デジタルバディ
連携サービスSharePoint
オプション名外部ストレージ連携
提供開始日2025年5月14日
提供形態有償オプション
機能SharePointファイルの自動更新、回答作成への活用
RICOH デジタルバディサイト

RAG技術について

RAGとはRetrieval Augmented Generationの略で、生成AIが回答を作成する際に、外部の知識ベースから関連情報を検索し、その情報を元に回答を生成する技術のことだ。この技術により、生成AIはより正確で、コンテキストに合った回答を生成できるようになる。

  • 外部データの活用
  • 回答の精度向上
  • コンテキストに合わせた回答生成

RICOH デジタルバディは、このRAG技術を活用することで、企業内のナレッジを効果的に活用し、最適な回答を作成することが可能になっている。

RICOH デジタルバディ外部ストレージ連携に関する考察

SharePointとの連携は、多くの企業が既にSharePointをファイル共有システムとして利用していることを考えると、非常に実用的な機能追加と言えるだろう。既存システムとのシームレスな連携は、導入障壁を低くし、生成AIの活用促進に大きく貢献するはずだ。しかし、SharePointのセキュリティ設定やアクセス権限によっては、情報漏洩のリスクも考えられる。

今後起こりうる問題としては、SharePointのデータ量増加による処理速度の低下や、SharePoint側のシステム障害によるRICOH デジタルバディへの影響などが考えられる。これらへの対策として、SharePointの最適化や、RICOH デジタルバディ側のエラー処理の強化、そして複数データソースへの対応などが考えられるだろう。

今後追加してほしい機能としては、SharePoint以外のクラウドストレージサービスとの連携や、より高度な検索機能、そしてユーザーインターフェースの改善などが挙げられる。ユーザーの利便性を向上させることで、より多くの企業が生成AIの恩恵を受けられるようになるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. PR TIMES.「生成AIサービス「RICOH デジタルバディ」、新たにSharePoint連携に対応 | リコージャパン株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000006187.html, (参照 2025-05-15).

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