
目次
記事の要約
- ShareWithアップデート2025を5月31日にリリース
- 複数サイトのコンテンツを一括制御機能追加
- デザイン発注の自由度を最大化する機能開発
野村インベスター・リレーションズ株式会社は、上場企業導入数No.1のクラウドCMS「ShareWith®」のアップデート2025を5月31日にリリースした。このアップデートでは、大規模・多数のサイトを運営する企業が抱える「ガバナンスのジレンマ」の解決に焦点を当てているのだ。
具体的には、複数サイトを横断したコンテンツの集中管理と個別出し分けを可能にするコンテンツ共通化&個別化機能や、Webサイト内の特定文字列の検索と一括編集が可能な管理画面内検索&置換機能などを追加した。これにより、Webガバナンスが強化されることになる。
さらに、CMSの基盤統合におけるジレンマを解消するため、制作会社へのデザイン発注の自由度を最大化するスクラッチコンテンツ(HTML)登録機能も開発された。デザインインクルードやホワイトボードテンプレートといった機能も追加され、運営の自由度が向上しているのだ。
ShareWithは、ガバナンスと運営自由度を高いレベルで両立する『Webガバナンス基盤』として進化を続け、企業サイト運営の生産性向上に貢献していくとしている。
機能分類 | 機能名 | 詳細 |
---|---|---|
ガバナンス強化 | 管理画面内検索&置換 | Webサイト内の特定文字列の検索と一括編集 |
ガバナンス強化 | コンテンツ共通化&個別化 | 複数サイトを横断したコンテンツの集中管理と個別出し分け |
ガバナンス強化 | 上位管理者アカウント | 複数のカテゴリ・サイトを跨いで承認できる上位管理者レベル |
ガバナンス強化 | 承認者の複数指定 | ワークフローで複数の承認者を指定可能 |
運営自由度向上 | デザインインクルード | スクラッチコンテンツ(HTML)をCMS管理のページ内へ自由に挿入 |
運営自由度向上 | ホワイトボードテンプレート | スクラッチコンテンツ(HTML)をCMSの任意の階層に自由に配置 |
運営自由度向上 | CMS内画像編集 | 外部ツールに頼らず編集画面で画像加工・圧縮が完結 |
CMSにおけるガバナンスと自由度の両立
企業におけるWebサイト運営は、ガバナンスと自由度の両立が課題となる。ガバナンス強化は情報の一元管理やセキュリティ対策に不可欠だが、制作の自由度を制限してしまう可能性があるのだ。
- 情報の一元管理によるセキュリティ強化
- ブランド統一性維持のためのデザインガイドライン
- 制作プロセスの標準化による効率化
ShareWithアップデート2025は、これらの相反する要件を高いレベルで両立させることを目指している。ガバナンス機能と自由度向上機能の両面からアプローチすることで、企業のWebサイト運営をより効率的に、そして柔軟なものにしようとしているのだ。
ShareWithアップデート2025は、大規模サイト運営におけるガバナンスと自由度の課題に効果的に取り組んでいる点が良い。特に、スクラッチコンテンツ(HTML)登録機能は、デザインの自由度を確保しつつ、CMSによる一元管理を実現する画期的な機能だと言えるだろう。しかし、導入企業側の体制整備や教育が不十分な場合、機能の活用が十分にできず、期待した効果が得られない可能性もある。
起こりうる問題としては、新機能の複雑さによる運用コストの増加や、既存システムとの連携における課題などが考えられる。解決策としては、導入支援の充実や、分かりやすいマニュアル・チュートリアルを提供することが重要だ。また、ユーザーからのフィードバックを積極的に収集し、機能改善に反映していく体制も必要となるだろう。
今後追加してほしい機能としては、AIを活用したコンテンツ作成支援機能や、多言語対応の強化などが挙げられる。これにより、さらに効率的なWebサイト運営が可能になるだろう。ShareWithが、企業のDX推進を支援する強力なツールとして、今後も進化を続けることを期待している。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「ShareWithアップデート2025で、もっと自由な『Webガバナンス基盤』へ | 野村インベスター・リレーションズ株式会社のプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000056169.html, (参照 2025-05-15).