TOTOLINK N150RTの深刻な脆弱性CVE-2025-3992が公開、リモート攻撃のリスク

記事の要約

  • TOTOLINK N150RTの脆弱性CVE-2025-3992が公開された
  • formWlwdsファイルのバッファオーバーフローが原因
  • リモートから攻撃が可能で、深刻な脆弱性と評価されている

TOTOLINK N150RTの脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月28日、TOTOLINK N150RTルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-3992を公開した。この脆弱性は、/boafrm/formWlwdsファイルのコードに存在するバッファオーバーフローの問題である。

攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用し、システムを制御する可能性がある。そのため、迅速な対策が求められる。公開された脆弱性情報は、多くのユーザーに影響を与える可能性があるのだ。

この脆弱性に関する情報は、VulDBのウェブサイトやGitHubで公開されている。公開されたエクスプロイトコードは、悪意のある攻撃者によって利用される可能性があるため、注意が必要だ。

脆弱性詳細と対策

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-3992
影響を受ける製品TOTOLINK N150RT バージョン3.4.0-B20190525
脆弱性の種類バッファオーバーフロー
深刻度HIGH (CVSS 8.7, 8.8, 8.8, 9.0)
攻撃方法リモート
公開日2025年4月28日
報告者lcyf-fizz (VulDB User)
VulDB

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがデータ格納領域(バッファ)の境界を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことだ。これは、プログラムのメモリ管理に不備がある場合に発生する。

  • 予期せぬプログラムの動作を引き起こす
  • システムクラッシュやデータ破損につながる
  • 悪意のあるコードの実行を許す可能性がある

バッファオーバーフローは、様々な攻撃手法の基盤となるため、非常に危険な脆弱性である。適切な対策を行うことが重要だ。

CVE-2025-3992に関する考察

TOTOLINK N150RTにおけるCVE-2025-3992の発見は、テクノロジーデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。迅速なパッチ適用が不可欠であり、ユーザーはTOTOLINKからの公式なアップデートを待つべきだ。しかし、アップデートが提供されない場合、デバイスの交換も検討する必要があるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のIoTデバイスでも発見される可能性がある。メーカーは、セキュリティ対策を強化し、定期的なセキュリティアップデートを提供する体制を整える必要がある。ユーザーも、セキュリティ意識を高め、最新のファームウェアにアップデートするなど、適切な対策を行うべきだ。

さらに、セキュリティ監査ツールや脆弱性スキャナなどを活用し、自社のIoTデバイスのセキュリティレベルを定期的に確認することが重要となるだろう。早期発見と迅速な対応が、被害を最小限に抑えるために不可欠だ。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-3992」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3992, (参照 2025-05-15).

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