TOTOLINK N150RTバージョン3.4.0-B20190525の深刻な脆弱性CVE-2025-3995が公開

記事の要約

  • TOTOLINK N150RTの脆弱性CVE-2025-3995が公開された
  • LAN設定ページのfromStaticDHCPファイルにクロスサイトスクリプティング脆弱性
  • Hostname引数の操作によりリモート攻撃が可能

TOTOLINK N150RTの脆弱性情報公開

VulDBは2025年4月28日、TOTOLINK N150RTルーターの脆弱性CVE-2025-3995に関する情報を公開した。この脆弱性は、LAN設定ページのfromStaticDHCPファイルに存在するクロスサイトスクリプティング(XSS)脆弱性である。

脆弱性を利用すると、リモートから攻撃が可能となる。具体的には、Hostname引数を操作することで、悪意のあるスクリプトを実行させることが出来るのだ。この脆弱性は、TOTOLINK N150RTバージョン3.4.0-B20190525に影響を与えることが確認されている。

公開された情報は、脆弱性の詳細、影響を受ける製品、そして攻撃方法などを含んでいる。この情報により、ユーザーは自らのシステムを保護するための対策を講じることが可能となるだろう。迅速な対応が求められる。

この脆弱性は、lcyf-fizz氏によって報告された。VulDBのデータベースには、この脆弱性に関する詳細な情報が掲載されている。

脆弱性情報詳細

項目詳細
CVE IDCVE-2025-3995
公開日2025-04-28
更新日2025-04-28
影響を受ける製品TOTOLINK N150RT
影響を受けるバージョン3.4.0-B20190525
脆弱性の種類クロスサイトスクリプティング(XSS)
CVSSスコア4.8 (MEDIUM)
攻撃方法リモート
報告者lcyf-fizz (VulDB User)
VulDB

クロスサイトスクリプティング(XSS)について

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをユーザーのブラウザに実行させる攻撃手法である。

  • ユーザーのセッション情報を盗む
  • 偽のログインページを表示させる
  • ユーザーの個人情報を盗む

XSS攻撃は、Webサイトの信頼性を損ない、ユーザーのプライバシーやセキュリティを脅かす危険性がある。そのため、Webアプリケーションの開発においては、XSS対策を徹底することが重要だ。

TOTOLINK N150RT脆弱性に関する考察

TOTOLINK N150RTにおけるこの脆弱性は、リモート攻撃が可能であるため、深刻なセキュリティリスクとなる可能性がある。迅速なパッチ適用が不可欠であり、ユーザーはTOTOLINKからの公式なアナウンスやアップデートを注視する必要があるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のTOTOLINK製品にも存在する可能性も考えられる。そのため、TOTOLINKは全製品のセキュリティ監査を行い、潜在的な脆弱性を洗い出す必要がある。また、ユーザーへのセキュリティ意識向上のための啓発活動も重要となるだろう。

さらに、この脆弱性発見を契機に、テクノロジーデバイス全般のセキュリティ強化が求められる。開発段階からのセキュリティ設計の徹底、そして継続的なセキュリティアップデートの提供が、安全なIoT社会の実現に繋がるだろう。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-3995」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3995, (参照 2025-05-15).

関連タグ