目次
記事の要約
- wowjoy社のInternet Doctor Workstation System 1.0に脆弱性が発見された
- CVE-2025-3980として公開され、不正な権限付与の脆弱性が存在する
- リモートから攻撃が可能で、ベンダーは対応していない
wowjoy Internet Doctor Workstation System 1.0の脆弱性情報
VulDBは2025年4月27日、wowjoy 浙江湖州华卓信息科技有限公司のInternet Doctor Workstation System 1.0において、不正な権限付与を許す脆弱性CVE-2025-3980を公開した。この脆弱性は、ファイル/v1/prescription/listの未知のコードに影響を与えるもので、リモートからの攻撃が可能である。
攻撃者は不正な権限を取得し、システムへのアクセスやデータの改ざんを行う可能性がある。この脆弱性は既に公開されており、悪用される可能性も高いのだ。VulDBによると、ベンダーであるwowjoy社には早期にこの脆弱性について連絡が行われたものの、いかなる対応もなかったという。
CVSSスコアは5.3(MEDIUM)と評価されており、深刻な影響を与える可能性がある。そのため、Internet Doctor Workstation System 1.0を使用しているユーザーは、速やかに対策を行う必要があるだろう。具体的な対策方法については、セキュリティ専門家の助言を求めることが重要だ。
脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE ID | CVE-2025-3980 |
公開日 | 2025-04-27 |
更新日 | 2025-04-27 |
影響を受ける製品 | wowjoy Internet Doctor Workstation System 1.0 |
脆弱性の種類 | 不正な権限付与 |
攻撃方法 | リモート |
CVSSスコア | 5.3 (MEDIUM) |
CWE | CWE-285, CWE-266 |
報告者 | hnsjwaxxjsyxgs (VulDB User) |
不正な権限付与について
不正な権限付与とは、システムやアプリケーションが、ユーザーやプロセスに本来許可されていないアクセス権限を与えてしまう脆弱性のことを指す。これは、システムのセキュリティを著しく損なう可能性がある。
- 認証の欠陥
- 権限管理の不備
- アクセス制御の誤り
不正な権限付与は、様々な攻撃手法によって悪用される可能性がある。例えば、攻撃者は不正な権限を取得することで、機密データへのアクセス、システムの改ざん、サービスの中断などを実行できるのだ。
CVE-2025-3980に関する考察
この脆弱性は、医療機関で使用されるシステムに影響を与える可能性があるため、非常に深刻な問題だ。迅速な対応が求められるが、ベンダーからの対応がないことが懸念される。そのため、ユーザー自身による対策が不可欠であり、セキュリティパッチの適用やアクセス制御の強化などが考えられる。
今後、同様の脆弱性が他の医療システムでも発見される可能性がある。そのため、医療システムのセキュリティ対策の強化、そしてベンダーによる迅速な対応体制の構築が重要となるだろう。また、セキュリティ監査の定期的な実施も有効な対策の一つである。
この脆弱性の発見は、医療システムにおけるセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにした。今後、より高度なセキュリティ技術の開発と導入、そしてセキュリティ意識の向上に努める必要がある。
参考サイト/関連サイト
- CVE.「CVE Record: CVE-2025-3980」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3980, (参照 2025-05-15).